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待つことの耐性
海外にきて異なる文化はなんですかと問われたとしたら
真っ先に浮かぶのは「待つこと」だろう
私はマルタ共和国でいろんな場面で"待つ"ことをしてきた。
この文字が浮かぶほど、「今待っているな」と感じる場面が多いということだ。
もしかすると、マルタの文化ではなく単純に私の待つことへの耐性が低い可能性も考えうるが、
日本にいた時と比べた私の感覚によるマルタの文化ということで捉えてほしい。
まず、マルタの特徴を羅列してみる。(私の主観も含まれる)
・バスが時間通りに来ることが珍しい
・バスがこないこともある。
・マルタ人の性格は比較的に陽気で話す声が大きい
・コーヒーが美味しい
・コーヒーに合う洋菓子が絶品
・私が出会ったマルタ人は100%でパーティーがすき
・1年のうち、ほとんど晴れ
・誕生日はその人がケーキをみんなに配る
・マルタの女子サッカー代表は95%がマルタリーグでプレー
・街は車だらけ
まだあるが一旦ここまでにしておこう。
そして、私が体験してきた「今待っているな」の場面を羅列してみる(目安の待ち時間)
・バス停でバスを待つ時(~30分)
・ランチにおいてマルタ人の友人を待っている時(30分)
・店でオーダーしてから料理が運ばれてくる時(~60分)
・練習の帰りに家まで送ってくれるマルタ人がシャワーを浴びている時(~40分)
・ショッピングにきた時に友人のマルタ人が知り合いに遭遇し立ち話をしている時(~20分)
・練習開始時の集合にて1人トイレに行っていてコーチが話始めない時(~8分)
・パーティーがいつ終わるかわからず隅の椅子に座っている時(~180分)
特に店でご飯が運ばれてくるのが遅すぎる。
60分待つことは珍しくない。
(極限の空腹時は店には行かないと決めた)
マルタの特徴からすれば、待つことは必然的なことだろう
しかし、少し気に障ることは
マルタ人は待たせることに対して特に何も思っていないことと
マルタ人が待たされている時は急かしてくることだ。
たまにイラっとするが許容範囲だ。
空気を読む日本人には耐え難い状況ではあるが、
これが文化の違いか、教育の違いか、歴史の違いか、神経系の違いか、
といろんな知識を入れることで自分の心は平穏を保つことができる。
初めは、待つことに嫌気がさしていたが
その自分に気づき、状況に興味をもち、調べ知ることによって
俯瞰できるようになる。
また、自己分析にもつながりより自己理解が深まるきっかけにもなる
日本人の好きなところに気づくこともある。
異国にきて文化の違いを経験するということは、
その場面に気づく力を育み
自分の気持ちを感じる力(メタ認知力)を身につけ
調べる力、情報を取りに行く力、知識を育み
自分の受容量や許容量を広げ、関わる人を増やし
それにより更に文化の違いを知る機会を得ることができる
という循環を作ることができるのだと思う。
苦手な文化の違いを感じて、自分から切り離すこともできるが、
せっかく異国に来たのだからとりあえずその違いに向き合ってみようと思う。
もしこれが帰国した時に友人への土産話になるのならばより最高だ。
にしても、今日もバスがこない、むかつく。
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