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人を頼るは難しい。

大学1年の4月から始めた塾の講師
気づけばもうラストイヤー
少しばかり振り返ってみようかなと

最悪な教室

入って2ヶ月、教室に違和感を覚えた。
塾として成り立っていない。そう思った。

離席は当たり前、教材はボロボロ、教室長は見て見ぬふり。
最悪なところに入ってしまったと思った。

すぐ辞めればいい
確かにその考えもあるが、紹介されたこともあり簡単には辞められなかった

右も左も分からない

簡単には辞められない、だったらこの教室を変えればいい。
だからこそ、最も教室を動かせる位置に行かなければと思い
1年目の9月にリーダー講師となった。

これがまた大変なんですよね笑
前例が前例だったわけで、1から作り上げなければならなかったんです...

何もできないポンコツリーダー

始めたは良いものの何も分からない僕は瞬間でパニックに陥った。
初めてのリーダー、何をどう改善すればいいか分からない。

ただ、できることはある。
そのできることだけに全力を注いで1年目を終えた。

すぐに教室を改善する戦略も経験もない僕は何もできない。
すごく実力不足を痛感した。

転換点

2年目の6月、教室長が不在の時期が発生。
突然の事態に教室は大混乱、今まで簡単にできていたことができない
そんな状況が8月まで続いた。

他教室からの社員さんがヘルプで来てくださるが、講師に目を向ける
余裕なんてものはない。
ここで最大の課題は、講師の質が非常に悪いことであると理解できた。

社員がいない状況で頼られるのはリーダー。
できる限りで対応はするが、うまくいかない。
ここでもまた、信頼も自信も奪われている感覚が非常にあった。

新体制

2年目の9月、新しい教室長が来た。
これまでとは違い、しっかりとしていて講師を見てくれる教室長だった。

これなら僕も挑戦できる。
そう思い、新教室長と教室の質を高める施策を一緒に考えることができた。

出てきた目標は「講師の質向上」「生徒数・年間継続率の向上」「模試・学校成績の向上」「講師満足度の向上」大きく4つ。
ほぼ全項目、県内最下位に近い数値であった教室からの復活を目指した。

ゴール地点は1年後の9月。
果てしない気分ではあったが、ここでやらなきゃ何かが終わる。
そんな感覚を持って取り組むことを決意した。

変わることができると確信した日

やはりこれまで甘い蜜を吸った僕らはそう簡単に変わることはできなかった
「今まではこうだった」「どうしてやらなければいけないのか」
想定内の意見が予想以上に多く飛び交った。

そこで、このままだと誰からも信用されない・誰も通わなくなる教室になるWhyをしっかりと伝える全体会議を行った。
不平不満は覚悟、正直集まらないと思っていた。

だが、皆んな協力してくれた。
変わることができるそう確信した。

予想以上のハイスピード成果

年が変わった1月、講師の質を上げるべく入社時のマニュアルを基にした
研修資料を作成。
10以上にも及ぶ施策を9月までに行うことを共有した。

3月時点でも1月の数値よりも比じゃないくらいの良い数値が算出された。
講習期間とかも確かにあるが、確実に前進していることがよく分かった。

すごく嬉しかった。
何もできないわけではなかった、そう思わせてくれる大きな出来事だった。

もっと皆んなが働きたいと思う教室にしたい。
だからこそ皆んなをもっと知って戦略を立てられる存在にならねばと
この教室でリーダーとして働くやりがいを見つけた。

新たな考え方

僕は3年目の6月にインターンを始めた。

塾も順調に成長を遂げ、このままいけば最初に立てた目標は達成することは
分かっていた。
だからこそ自分自身の新たな挑戦をしようと思い、インターンを始めた。

甘かった。
世の中は広かった。
考え方の1つからマインドが違い、勉強でしかなかった。

まだまだ教室は変化できる、僕はインターンを通じて感じた。
この経験を反映させれば、皆んなより成長でき最高の環境が生まれる
確信があった。

違和感

3年目の9月、ついにゴール地点にきた。
結果はもちろん達成。
全ての項目において目標の超過達成をし、中には県内トップ層に入る項目もあった。

マネージャーからもよく頑張ったと褒めてもらった。
嬉しかった。
リーダーやって良かった、心からそう思った。

ただ、ここから違和感が強くなった。
周りとの温度感が違う。

今まで気づかないふりをしていた。
インターンの経験を反映したことも皆んなのためと思ってたが、
結局は自己満足なのだ。

そんな自分を見る視線は冷たい。
だが引くに引けなくなっている自分は見て見ぬ振りをした。

1つの線引きでふと我に返ってしまった。
やはり違和感があると...

1人でやりすぎた

3年目の1月、ついに言われた。
「君は1人でやりすぎ」「周りが育たない」と。

自覚はあった。
言われたから改善しなければ、そう思った時プツンと糸が切れた音がした
一気にやってきたことが無に消えた気がした。

そして僕はリーダーから降りた。

残ったもの

振り返って、結局自分は何を残せただろうか。
今でもよく分かっていない。

ただ熱意と教室への想いは残せたはずだ。

大きく成長できたきっかけをくれたこの環境に感謝しかない。

ラスト9ヶ月ただの講師として、最後までやり遂げよう。


意外とざっくり内容振り返るだけでも長くなるなぁと思いましたね。
また卒業したらしっかりと振り返ろうかな。

思いの丈を綴った話でした。
こんな長文読んでくださった方いたら、感謝でしかないです。
ありがとうございます。

ではまた👋

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