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クチコミを購買プロセスで把握する分析方法をご紹介!

みなさん、こんにちは!
ブームリサーチCS担当の望月です。
今回はクチコミを購買プロセスにあてはめて分析をすることで、生活者が商品を購入するまでの課題を浮き彫りにする分析方法をご紹介します!弊社では「購買プロセス分析」と言ってます💡

良質なクチコミ(UGC)は購買への好循環を生み出します。
購買プロセス毎のクチコミ内容から、顧客の購買行動・気持ちの変化を掴み、各プロセスにおけるマーケティング施策の課題発見をしていきましょう!!

【この記事のざっくり説明】
・購買プロセス分析ってなに?
・もうすぐ発売?「galaxy s21」を分析してみました。
・他社商品と比較して、課題や強みを発見しましょう!

購買プロセス分析ってなに?

購買プロセスとは、顧客が商品やサービスを認知してから購入に至るまでの段階を示すもので、「認知」~「推奨」までのプロセスで7つの段階に分類することができます。マーケティングファネルともいわれますね。頭文字を取って「AIDMA(アイドマ)」や「AISAS(アイサス)」モデルとも言われたりします。今回はこの7つの段階でご紹介させてください。

この購買までのプロセス毎にクチコミを分類し分析することで、顧客の購買行動・気持ちの変化を捉えることができ、「認知」で話題が増えてから「購買」にどれだけ繋げることができたのか、の検証をすることが可能になります。商品やサービスによって、7つの段階を明確に線引きすることが難しい場合もあるので、分析する対象で段階を調整することもあります。

「推奨」の好意的なクチコミがどれだけあるか?は分析されている企業様も多いですが、今回ご紹介する購買プロセス分析は、もう少し幅を広げマーケティング施策の工程に合わせて分析を行っていく手法になります。分析対象のSNSは、話題量が多いTwitterが分析しやすいかと思います。

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もうすぐ発売?「Galaxy s21」を分析してみました。

今回は1月15日に新製品が発表された「Galaxy s21」について分析を行いました。まだ日本での発売は始まってませんが、スペックの比較や購入の意思決定をするツイートは発生しており期待の高さが伺えますよ!
では早速分析結果を見ていきましょう。

また発売前ということもあり、今回は下記の5つの段階にクチコミを分けて分析を行います。「商品名」×「各段階で使用される言葉」例)比較検討であれば「比較、スペック、レビュー、どちらを、等…」の言葉と一緒に語られているクチコミになります。

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「Galaxy s21」については2020年12月1日~21年3月21日までに期間合計で、約2万件ほどツイートが生まれております。購買プロセス毎にクチコミを別けてグラフにしたものは下記になります。
新製品が発表された1月15日が一番大きな盛り上がりを見せています。

実は年末頃からリーク情報が拡散され、Twitterでは度々話題になっていることもわかります。製品発表がされて以降は「興味」「比較検討」の話題も増加しており、旧モデルや他社モデルとのスペックの比較や機能についても多く言及されていました。「購入」に関してはいち早く発売された「香港版」の使用レビューなどが話題になっていました!

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●1月15日の新製品発表がされた日のGalaxy公式の投稿はこちらです。

●情報公開後は機能やスペックについての言及も多数確認できました。

●Galaxy S21 Ultraの香港版とiPhone12miniを比較したレビューをしている方もいらっしゃいます。

今後国内での発売が開始されれば、「購入」や「利用推奨」の話題が増加してくるかと思われます。

①「認知」で話題の醸成ができたかどうか
②「興味」「比較検討」で購入に対してのポジティブな文脈がしっかり生まれてきているか、またはどんな視点で比較検討をしているのか
③「購入」「利用・推奨」で利用者はどのような評価をしているのか、利用ユーザーの声は次の潜在顧客を生み出しますので、ファンの声がどれだけあるのかという視点でクチコミを見ていくことができます。購買プロセスにおけるマーケティングの課題や強みを発見することに繋がります💡

他社商品と比較して課題や強みを発見しましょう!

今回は、最新のGalaxyの機種で分析を行いましたが、この購買プロセス分析はベンチマークしている他社製品と比較して分析することもお勧めです。
以前調べた事例になりますが、ミラーレスカメラの新製品発表が同時期に2社ありましたので、それぞれで分析を行った結果になります。

ミラーレスカメラの新製品発表をしたC社とS社では、C社のほうが「認知」獲得でクチコミは大幅に増加しましたが、「比較検討」や「購入」ではS社のほうが多い結果となりました。この購入の意思決定の要因として浮き彫りになったことは、S社の製品の購入を決めたという著名なフォトグラファーの投稿や、人気YouTuberが比較レビューを行いS社の製品を推奨していたことなどが発見できました。
皆さんも自社の商品の購買プロセスでの話題量、気になってきますよね?!

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まとめ

今回、新商品の発売前後のツイート内容を購買プロセスに沿って話題の変化を可視化してみました。クチコミは商品名で全体の話題量を把握するだけではなく、購買までのプロセスに別けて分析することで今まで知り得なかった「認知」での言及ユーザー数から、「購買」に繋がったユーザー数など具体的な数値で把握することが可能になります。そのことで、下記のような示唆を得ることができます。

●購買プロセスごとのマーケティング施策のヒントになる
●施策のKPI設定への活用や購買までのボトルネックの発見につながる
●ユーザーの言及に影響を与えた要因が掴める 

購買プロセスの分析方法を記載した詳しい資料もご用意しており、ブームリサーチをご利用のお客様は分析画面のFAQよりダウンロードいただけます!
少し高度な分析に思われるかもしれませんが、自社商品に適したファネルのカテゴリなどはCS(カスタマーサクセス担当)がご提案させていただくので、お気軽にご相談下さい💡

もうすぐ4月!ブームリサーチチームも新始動しますよ!
noteも継続していきますので、引き続きよろしくお願いします💛
次回の記事もお楽しみに~~!!

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