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運命とタイミング

麻酔が抜けていくにつれ、キズの痛みが強くなってきた手術翌朝。

背中からはこんな管が出て、血を取ってました。

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で、担当の先生が手術の説明をしてくださいました。

 開いてみたら、神経への癒着がすごくて、少しずつ焼いて剥がしながらの難しい手術だった。
 神経を傷つけたら足、麻痺しちゃうしね。
 だから予定より時間が掛かった。
 変なところ(病院や医者)で手術してたら、大変なことになってたかも。
 万が一、また再発しても、後ろに(髄核が)逃げるように圧迫も治しておいたから、今回ほどにはならないはず。
 脊髄専門の僕でよかったね(笑)

 

そんなことをUDトークの認識を確認しながら話してくださいました。

ほんと、「たまたま」「ついでに」診ていただいた先生がその道のベテラン専門医だったこと。

たまたま、マナの学校が再度オンライン授業になり、お弁当が要らなくなったこと。

運命の出会いとタイミングでした。

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飛び出していた髄核はかき取るようにしたのでこんなにポロポロ。

私を苦しめた原因として記念にいただきました。

とりあえず、何度も確認していただき、足の痺れも麻痺もなく、感覚も問題なし、で手術としては「大成功!」とのことでした。


でも、、、

でも、私としては一つ予定外なことが、、、。

キズがめっちゃくっちゃ、痛い!

「腰の痛みはどうですか?」と聞かれても、キズが痛すぎて、腰が痛いのか痛くないのか、分からない!!

帝王切開の時は、すぐにスイスイ歩けて、痛みも大したことなかったのに、、、

そう看護師さんに話したら、「お産は皮膚を切るだけ。しかも子宮はもともと鈍感。でも今回は骨を削ってるのだから、かなーり痛いんです。痛みが引くには2、3週間かかるかなぁ」と。

…そんなの聞いてないよ〜(泣)

整形外科としては、10代の時、半月板損傷や股関節のバネ股症で何度も手術したけど、あの時もこんなに痛かったかなぁ。覚えてない💦

…痛いよぉ〜

横になっても痛い、仰向けでも痛い、座ってても痛い。座薬なしでは眠れず、泣きたいくらいでした。

でも、この痛みは絶対にゴールがある痛み。日に日に楽になり、座薬での鎮痛も要らなくなってきました。

そして、手術から5日経ち、やっと、歩行器に寄りかからず歩けるようになったのです。

そうそう、こんなご時世での病院、ってことで心配もありました。でもここは脳神経外科と整形外科のみ(いちおう内科もあるけど、外科の先生がちょっと診るくらい)なので、患者さんも限られていて、少し安心。

ただ、コロナ感染予防のため、手術日以外は家族も面会に来てもらえず、洗濯物なども、スタッフに預けての受け渡しになってます。

それで昨日、娘2人で洗濯物を届けてくれたのですが、今回は下に降りて行けたので、少しだけ会うことができました。タイトル画像はその配給品(笑)リクエストの炭酸飲料にプラスして久々に甘いものも!

で、その時は初めて背中の様子を写真撮ってもらい、見ることができました。

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管を抜いた後、プチプチってホチキス止めは外したので、後は抜糸もないそう。背中の傷って、見えないからどうなってるのか、気になるなぁ。

娘たちとのおしゃべりの時間はやはり嬉しかったです。ユーナは、家事を頑張ってくれ、「おかげで女子力上がった!お嫁に行ける」と言ってくれる。(まだ行かないで〜)

マナは終業式には学校に行くこと、その後、体育の水泳のタイムを図るため久々にプールに入ることなど、話してくれました。

チャンプが寂しそうに私のベッドで寝てる、とか、時々、窓の外見て、黄昏れている、とか。

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そんな風に話してて、痛みはあるけど、やっぱり早く帰りたいなぁ、という気持ちが大きくなりました。


リハビリも始まってます。

傷さえ痛くなければ、問題なく歩けるので、歩く練習というより、今後のため、腹筋をつける運動という感じ。

ダンナからもずーっと、少し筋肉つけないといつか歩けなくなる!と言われ続けていた私。

でも体を動かすことより、座って細かいこと作業することの方が好きで、しかも同じ姿勢をずーっとしてたり、考えてみると、そういうことの積み重ねだったのかな、と今さらながら反省。

この痛い体験を機に、気持ちを入れ替えよう!!…できることから、少しずつでも。

先生からは「家でも安静にしていられるなら、今週末に退院しても良い」と言われました。

手術したらすぐに普通の生活ができる、と思っていたので、少し想定外ですが、でもこのタイミングだからこそ、できた手術だったんだ、と考えることにします。

あと数日(のはず)の入院生活、頑張ります!


(ひとまず、おしまい)


いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。