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聞こえない私が心からライブを堪能できる日はきっともうすぐ…

前回の記事、たった一晩で、私のnote史上、最多のビューとスキをいただきました。

私レベルのブログとしては「バズった」って言えてしまうレベルです。
さすが、人気急上昇中のBE:FIRSTタグのおかげですね。ありがたや〜。

私自身、「聞こえなくなる」と宣言されたときは、音楽との訣別を覚悟してたくらいなので、多くの人は聞こえない人と音楽を結びつけないし、むしろ私の前で音楽の話をしちゃ悪いって気を遣ってくれたりもします。
それなのに、私はCD買っちゃうし、カラオケ行って熱唱しちゃうし、LIVEに行きたがるし、、、(笑)

なので、私の記事を通して、聞こえない人にもいろいろいて、「聞こえないのに、音楽を楽しんでる」人もいるって、気づいてくれる人が増えたら嬉しいな、と。

ただここで一つ、ご理解いただきたいこと。

私は聞こえる人たちと同じように音楽を楽しんでいるけど、同じ方法では楽しめないということ。

「音楽は耳から聴くもの」と限定してしまうと、私は楽しむことができなくなります。
「音」を目で見る環境や工夫が必要なのです。

昔は音楽メディア=レコードやカセットやMD.、CDでした。
「音」が流れればいいのですから。

でも、時代が流れ、音楽も「聴かせる」だけでなく、「見せる」「魅せる」ようになってMVが作られるようになり、音楽は「音」だけでなく「絵」「画」も楽しむようになりました。
そのおかげで私も「音楽を楽しむ」世界に復帰できるようになったのです。

YouTubeなどでMVが手軽に見れるようになったので、どんな歌か知りたい曲と出会うと、歌詞を予め調べておき、メロディは楽譜で予習、MVで歌っている姿、顔を見ることで口の動きも見えたりして、完璧でなくても、「今どこを歌ってるか」わかって、気持ちが追いつきます。
テレビの歌番組を待たなくても、いつでもMVを繰り返し見れるのはほんとありがたい。
そして、そんなMVの中でも、特に嬉しいのは歌詞テロップがつくもの。
焼き付けでなくても、CC(クローズドキャプション)でもいいから画面に歌詞が出ることで、リアタイで歌ってる人と歌詞を見れるので、さらに「聞こえてる」気分を味わえる!

ただ、全てのMVに歌詞が出るわけではありません。
同じアーティストでも歌詞字幕が付く曲とつかない曲があったり。
だから新曲が出て、YouTube探して、ドキドキしながら「CC」ボタン押して、ガッカリ、、という時も。

でもね!
我が最推し「なにわ男子」がYouTubeに載っけてるMVはみんな歌詞が出るんですよ!

右上の「CC」ボタンを押すと、クローズドキャプションがオンになります。
その右の⚙(歯車)→字幕、にしてみると、日本語以外に韓国語と中国語にも!

デビュー前の曲も、さらには、テレビの歌番組でのパフォーマンスにも、歌詞が出るんです。マジ嬉しい。

ただね、そんななにわさんも販売してるCDについてるDVDや Blu-rayには字幕がありません。
特典映像のメイキングで、メンバーがコメントしたりしてもわからないので、私はiPadつなげてUDトークで音声認識して字幕化!!

I wish MV メイキングより

インタビューでの言葉は、みんな認識率高くて、全く問題なく理解できました。
特にふだんMC担当してるダイゴ(西畑大吾)はほぼパーフェクト!!
わちゃわちゃのおしゃべりのところの認識はイマイチですが、でも単語が分かるだけでもなんのことを話しているかはなんとなく分かるし。

まっ、堅苦しいことを言えば、「障害者差別解消法」の観点から言えば、障害があっても、同じように楽しめるようにするために、このような動画にもYouTubeみたいにCCでの字幕を入れてくれたらなぁ、、入れて欲しい、、入れるべき、、入れなきゃならない!!のです!
…が、残念ながら今はまだ。

だから、UDトーク使ったり、の「自助」でなんとか楽しめるようにしてるのだけど、それでいいじゃん!で終わらせるのではなく、声を上げていけば、いつか変わるかなぁ、、と期待する私です。

このように字幕の有無が私のエンタメを楽しめることのカギなのですが、違うパターンもあります。

前回の記事で、私がSKY-Hiさんに惹かれたのは、ご本人のカッコ良さに加えての、BE:FIRSTを始めとする周囲への「愛」に感動したから。
それを一番に感じられたのが、BE:FIRSTを産んだオーディション「THE FIRST」のYouTube。

実は、この動画には字幕がありません。
正確にはCCはあるのですが、英語、スペイン語、韓国語のみで、日本語は「自動生成」のものしかありません。(多言語であることに「世界」を意識していることが伝わってきます)
自動生成でもなんとなく分からないでもないのですが、やはりちゃんと用意された「日本語字幕」ほど正しくありません。
それなのに、なぜ私がSKY:HIさんや参加者の言葉を正しく理解できたのか、、涙が出るほどに、のめり込んで。

それは「テロップ」として言葉が表示されていたからなのです。しかも、話者名も。

テレビ番組などでテロップを多用すると、見づらい、邪魔、っていう声も出るみたいですが、最近はタレントさんのトーク映像にファンが文字起こしする、なども増えてきて、「言葉を文字で見る」ことに慣れてきた人も多いのかなーとも思うし、いろんな話し方の癖がある人の言葉が聞き取りにくいことは聞こえる人でもあるだろうから、文字で見れるメリットは聞こえない人にだけではないのかと。

ともあれ、CCでの日本語字幕がないにも関わらず、私が「THE FIRST」を心ゆくまで堪能できたのはこの焼き付けのテロップのおかげなのです。
ありがたやー!

こうやって、配信や円盤では音楽やトークを楽しむ方法が増えてきて、ますます沼ってしまうわけで、、、。

となると次は「LIVE」に行きたくなるのは当然の流れ。

最近のライブの映像を見ると、アーティストさんたちの後ろに大きなスクリーンやオーロラビジョンがあって、そこに歌詞が映されているのをよく見ます。

The Answer [なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love]より

これ、嬉しいのですよ。これなら一緒に歌えるし(笑)

そして、ここにいつか、曲の間のMCとかもリアルタイム字幕で流れたらなぁ。
(だって、技術的にはできるはず。私たちの講演などですら、リアタイ字幕投影、やれてるのですから。)

こうやって、歌詞や話が伝わるとして、あとは、「音を感じたい!」

そのために使えそうなのが、「Ontenna」

音をからだで感じるユーザインタフェース

Ontenna(オンテナ)は、髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付け、振動と光によ って音の特徴を、からだで感じる全く新しいユーザインタフェースです。
ろう者と健聴者が 共に楽しむ未来を目指し、ろう者と協働で開発しました。

Ontenna公式サイトより

イベントなどでお試ししたことはあります。
正直、最初の頃は、別にリズム分からなくてもいいかなーって思っていたのですが、これだけ「音楽」「ダンス」とかを見るようになると、振動でも光でもいいから、リズムや音の強弱みたいなものも感じたい、と思うようになって、ただいま、購入検討中!

いつか、聞こえない私も、なにわ男子やBE:FIRST、Fantasticsのライブで、全身を使って、歌やダンス、トークを楽しみ、一緒に盛り上がれるような日が来ますように。
きっとそんな日はそんなに遠くないはず。

…その前に、チケット当たらないとならないけどね。
そこは技術でも工夫でも配慮でもなく、「神様、お願い!」だけだな。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「聞こえなくてもエンタメ大好き」な私、これからもいろいろな感動や愚痴やため息、、を記していきたいと思います。またのお越しをお待ちしています。

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