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AML/CFTスタンダードコースに合格した【勉強時間2週間】

情報が少ない試験なので、これから受ける方のご参考までに。


AML/CFTスタンダードコースとは

マネーロンダリング及びテロ資金供与対策のための、国内法規制とか国際的な取り組みとか実務対応についての理解度を測定する試験。

難易度

実際の受験者の感想は、銀行業務検定3級よりやりづらい派・銀検と同じくらい派・一夜漬けでなんとかなった派(超少数派)とバラバラ。
※銀検を受けたことのない方向けに書くと、簿記3級より楽勝。
ただし、受験料が5,500円となかなかイイお値段なので、よっぽど記憶力に自信がある人以外は一夜漬けはお勧めしない。確実に1回で受かるよう準備をして臨むべきだ。

配点と対策・勉強方法

【配点】
4択問題が50問出題される。1問につき2点。
合格ラインは100点満点中70点。試験時間は100分。
配点は以下の通り(2023年4月時点)。
第1章 金融犯罪…12点
第2章 FATF…10点
第3章 国内法規制等…10点
第4章 リスクベース・アプローチ…20点
第5章 管理態勢…12点
第6章 顧客管理…18点
第7章 疑わしい取引…18点

【対策】
①試験問題集をひたすらやる。解説も読み込む。
➁Youtubeの解説動画をみる。
③金融庁のHPで公開されている「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」や、警察庁の「犯罪収益移転防止法」に関するページを読む。
必須なのは①。➁と③は、①だけでは心もとない場合や理解しづらい場合に使うと良い。私は正直面倒くさくて③をやっていないが86点で合格した。

【参考】私の勉強方法&勉強時間(2023年4月に受験&合格)
 スペック:現役銀行員。現場からは離れて久しいので銀行実務の記憶がおぼろげ(ここ大事)。基本的に怠惰だが、余裕で合格できる水準に達するまでは勉強するタイプ。
 勉強方法&勉強時間:2週間かけて試験問題集を7周した。所要時間は合計7時間。1日3周以上やるのはあまりおすすめしない。問題数が少ないので、選択肢の正誤を覚えてしまって勉強にならないからだ。(正直2週間でも4周目くらいで結構覚えてしまう)
(1周目:1時間半)問題を解く。解説も流し読みする。わからないところがあってもどんどんページをめくる。
(2周目:1時間半)1周目の次の日に解く。解説はひたすら流し読み。
(3周目:1時間半)2周目をやった次の日以降、選択肢一つひとつについてどこが誤りなのか確認しながら解く。解説もじっくり読む。
(4周目:1時間)3周目と同じようにして解く。解説の「頭に入らない・しっくりこない・間違えがち」な部分にマーカーを引く。(例外:FATFの「11の直接的な効果」の具体的な内容はわざわざ覚えなくてもいい。覚えていなくても2点落とすだけだ)
ここで一旦息抜きにYoutubeのまとめ動画を2倍速で見る(リスクベース・アプローチ編のみ)。
(5周目:40分)瞬時に「不適切な選択肢・間違っている箇所・正しくはどうなるか」がわかる問題に印をつける。それ以外の問題は選択肢と解説を改めてじっくり読む。特にマーカーを引いた解説部分は重点的に読む。
(6周目:30分)印のついている問題はもう完璧なので飛ばす(解説が不安だったら解説だけ読む)。印のついていない問題を解いて、同じように完璧になったら印をつける。
(7周目:20分)印のついていない問題と自信のない解説をぱらぱら読む。

これから受ける人へ

・東大出身の先輩・テキトーに勉強した同期・そこそこ勉強した私達3名共通の試験の感想「とにかく第1・2章の選択肢が紛らわしい」「知らない選択肢が出てくる」。
・分野別に優先順位をつけるなら、配点が高く点数の取りやすい第4章>その次に配点がそこそこ高い第5~7章>紛らわしい選択肢の多い第1・2章>配点が低くちょろっと勉強すれば満点がとれる第3章。
・試験時間は100分あるが、対策していれば30分で終わる。時間に関しては気にしなくていい。
・2023年6月末までに受験予定の人へ…7月から試験範囲が変わる(広くなる)可能性が高いので、6月までにさっさと受かろう。
・今年受験する予定だがいつやるか決まっていない人へ…2023年度用の問題集を入手して、7月以降に受けよう。もしくは、2022年度用の問題集を入手して6月末までにとっとと受かってしまおう。


皆様の参考になれば幸いである。



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