今週のおすすめ本 vol.10
店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。
先月お店の方で漏水が起きてしまい、少し久しぶりの更新になります。
今回は、ご紹介するのは、「個人書店が選ぶ、いま読んでほしい海の本」。タイトル通り、「海」をテーマに個人書店が選んだ4冊の本を紹介するという選書企画を本にしたものです。
37の書店が参加しているのですが、当店もそのお仲間に加えて頂いています。ということで、当店が選んだ4冊も合わせてご紹介したいと思います。
◎「個人書店が選ぶ、いま読んでほしい海の本」
この本のもとになっているのは、「みなとラボ」のウェブサイト上の選書企画「Read the Sea」です。
2023年2月から毎週更新の連載としてスタートし、当店も4冊の本を選ばせて頂きました。
この企画内容をまとめ、対談など新しいコンテンツも追加して1冊の本になったのが、「個人書店が選ぶ、いま読んでほしい海の本」なのです。
お声かけ頂いたときには、のちにこうして書籍化されるとは思っていませんでした。自分や店の名前が本に載るのは、雑誌以外だと今回が初めてだったので、本になったものが届いたときには感動もひとしお…と言いたかったのですが、ちょうど漏水で休業している最中で、正直それどころではありませんでした(苦笑)。
ということで、今改めて喜びを噛みしめています。
せっかくなので、選んだ4冊の本もご紹介します。まぁウェブで公開されているものなので、ネタバレも何もないですしね。
◎『はまべにはいしがいっぱい』 レオ=レオニ
『子どもに読んでもらいたい「海」に関する本』として選んだのはこの本。レオ=レオニといえば、「スイミー」などカラフルな絵本が有名ですが、この絵本は全編モノクロ、テーマも「石ころ」と、子ども目線だとちょっと地味な1冊かもしれません。
だからこそ、あえてこの本を手に取ってほしいなと思って選びました。大人になったときに、その魅力に改めて気付かされるはずです。
◎『小さき者たちの』 松村圭一郎
大人に読んでもらいたい「海」に関する本として選びました。
文化人類学者である松村圭一郎さんが、自身の故郷である熊本の地で生きる人々の暮らしの記録を綴った1冊。「熊本」と「海」といえば、水俣のことを忘れるわけにはいきません。
◎『急がなくてもよいことを』ひうち棚
自分にとっての「海」に関するお気に入りの1冊。「海」というズバリなタイトルの短編がありまして、そのお話がとても好きなので選びました。
◎『死ぬまで生きる日記』土門蘭
海は出てこないが「海」を感じられる1冊として選んだ本。今回の企画以外でも、いろいろなところでおすすめ本として挙げさせてもらっています。
自分という存在を深く思索することは、海の底を目指して潜っていくことににているなと思ったのが、この本を選んだ理由です。
以上が、当店が選んだ「海」にまつわる4冊です。他のみなさんが選んだ本も、それぞれに違った視点がありとても面白いので、ぜひ手に取っていただきたいと思っています。ご注文お待ちしています。
今回はここまで。
取り上げた本は、店頭、オンラインストアで販売しています。在庫数は限られているため、売り切れの際はご容赦ください。
本の取り置きや、在庫がない本の取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付けください。それではまた次回。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?