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本屋開業日記 その7

4月になりました。

実店舗オープンの進捗状況ですが、内装等の工事を5月に行い、6月中にオープンというのが今のところの予定です。ということで、今はこれ以上お知らせできることはないのですが、僕は今のところ、新しい本の注文をひたすらやっています。新入荷の本の追加は、オンラインストアにて新刊・古本ともに随時行っています。実店舗オープンまではオンラインストアの売上がとても大事なので、見て頂けるとありがたいです。

今月から、現在の職場(在宅医療専門のクリニック)での勤務体制が、常勤から非常勤になりました。月〜水曜日は終日勤務、木曜日は午前中のみ。1週間のちょうど半分は今の職場での勤務を継続し、残りは自分の時間として、本屋のことをやっていきます。収入は減り、社会保険もなくなり、国民健康保険に加入するので負担も増える。本屋を始めることで店舗分の家賃が増え、本の注文などでもお金はどんどん使っていっている。こうやって書いてると、改めて不安になってくるな(笑)。

ここからが本当の頑張りどころだと思います。なんですが、今までの人生を振り返って考えると、無理をしても長続きはしないことは自分で分かっているので、やれることをやれるだけ、という気持ちです。


自分が今置かれている状況を整理してみます。

・書店での勤務経験あり
・40代で書店以外の社会経験も多少あり
・兼業で他の収入源も確保しながらやる
・開業のため、自己資金も多少投入できる
・子どもや扶養家族はいない
・今のところ身体は健康

これだけ条件を整えて始めようとしているのに、ぶっ倒れるくらい頑張らないとやっていけないってなったら、本屋なんてもうビジネスとして成立してないってことだと思うんです。そうなったら若い人は誰もやろうとしない。本屋というのは伝統芸能みたいな一子相伝の職業ではないから、やる人がいなくなればすぐに絶滅してしまう。

そんなことになってしまったらいやだから、自分は肩の力を抜いて、本屋をやろうと思っています。半分は都合の良い言い訳ですけど。


10年、20年先の本屋がどうなっていくのかは分からないけど、自分の仕事を続けることで、本屋の未来に少しでも良い影響を及ぼすことが出来たら良いなとは思っています。店がオープンしたら、来てくれた人には楽しんでもらいたいって気持ちも勿論あります。でも、誰かのためにとか、社会貢献とか、そんなつもりは全然なくて、僕は自分にやれることをやろうとしているだけです。

結局のところは、僕は自分の居場所をつくりたかっただけだと思います。自分の居場所がどこにもなかったから、自分でつくるしか無かった。本当にただそれだけのことです。だから、「夢」とか「挑戦」とか、そういう言葉で飾り立てるのはなんか違うなって思う。身の丈で始めて、身の丈で続けていきたいっていうのが僕が今思っていることです。

まとまりのない話になってしまったけど、今回はここまでにします。それではまた。

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