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古(いにしえ)の西武柳沢の書店事情を聞く。開店22日目

今日はいい天気。気温も暖かい。風も無い。最高の土曜日でした。

しかし・・・売上はサッパリ。

給料日明けの天気がいい週末、ベッドタウンの西武柳沢にお住まいの方々はお出かけモード。家族やカップルで吉祥寺に行ったり、新宿に行ったり、もっと遠くに出かけて観光したり、お買い物をしたり、楽しんだり・・・ということなのでしょうね。駅方向に向かう皆さんの表情は気持ちウキウキしているようでした。

ちなみに朝の田無にも人が沢山いました。特に田無のBOOKOFFは人だかり。日本でトップクラスの売上を誇ったセブンイレブンの斜め向かいにあるくらいですから、立地的にもいいのでしょうね。このたくさんのお客さんの3%でも当店に来ていただけたら・・・と思いましたが、すぐに頭からその考えをはじき出しました。

話は変わり、買取のお客さんから面白い話を聞きました。

「昔、西武柳沢には本屋が2店あって・・・」と吉村昭の本をたくさん売ってくれたお爺さんが西武柳沢の書店事情を話してくれました。店主は以前から古本屋が3件ほどあったけど、すべて潰れたという話は聞いていました。しかし、それ以前に新刊の本屋が2店あったという話は初耳。

その新刊書店は由緒ある書店で・・・誰だったかな・・・有名な作家さんの下で働いていた方が経営されていたそうです(ウル覚え)。とにかく面白い話でした。店主はあまりお客さんと話をしていませんが、本にまつわる話や本についての話はついついしてしまいます。

しかしお爺さんが去ったあと、ふと考えました。新刊の本屋が店を閉め、古本屋が潰れる街だとしたら、やはり西武柳沢は本屋をやるには厳しい土地なのかもしれない。もしそうであれば、既存の古本屋以上の古本屋、または新しいアイディアを出した少し違った古本屋にしなくてはいけない。

いったい何ができるだろう?

売上が悪い日はいろいろ考えさせられます。



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