Vtuberのスパチャって面白いよねって話

※一個人の直感による考察です

 Vtuberというものを認知してから4年ほど、推しはじめてから2年ほど経った現在、主な活動形式が動画投稿→ライブ配信へと変わり、それに伴い主な収入源も広告収入→スーパーチャット&案件へと変わってきた。

 それで、なんとなーく、こちら側(スパチャをする側)のスパチャに対する在り方も変わってきた、と私は思ったのよ。

 簡単に言えば、綺麗に三分割できるようになった。

1.コンテンツに対する評価としてのスパチャ(路上ライブ的)
2.自己顕示欲からのスパチャ(キャバクラ的)
3.自分が快感を得るためのスパチャ(経済的支配的)

 1と2は理解できると思うのだが、3はフェティシズムの領域に入っているため、理解ができない人がたくさんいると思う。それにかなりセンシティブな話題に入るため、言葉を選んで説明する必要がある。

 そのため、理解が難しいことがあるかもしれないが、それがフェチというものなのだからその言葉の通りに受け取ってほしい。

 結論から言えば、こういう風に色んな欲望が混ざり合って存在しているVtuberのスパチャ事情って面白いよねって話である。

1.路上ライブ的

 私的にこれが一番正しいスパチャの使い方だと思うのだが、(Vtuber問わず)配信者が何か挑戦をしたり、何か面白いこと、私たち視聴者の心をつかむようなことをしたときに、賞賛、応援の気持ちで送るスパチャのことである。

 路上ライブに対する評価の投げ銭と考えたら理解しやすいかもしれない。

 簡単に言えば、おもしろい! 素晴らしい! という純粋な気持ちで送る贈り物的な感じ。

2.キャバクラ的

 これはなぜか配信を見ているはずの視聴者の自己顕示欲、つまり配信で目立ちた、配信者に名前を覚えてもらいたいという欲望が前面に出てきてしまった時に行われるスパチャである。

 まあ、正直後者については気持ちはわかる。名前、覚えてもらいたいもんな。

 時々ネタにされるスパチャはこれに該当すると思う。あの、RADの歌詞みたいなやつ。

 私はキャバクラとかそういう場に行ったことがないから、これは妄想の域を超えないのだけれど、キャバ嬢の方に注目されたいからお金をつぎ込む人のような感じ(かもしれない、そういう人が存在するのかどうかすら怪しい)。

 この形式のスパチャがアンチの人に揶揄されたりする。

3.経済的支配的

 「的」という言葉を使いすぎてなんだか要領を得ないが、この広い広い世の中には「経済的支配(Financial Domination)」というフェティシズムが存在する。

 詳しい説明はこの下にWikipediaのリンクとYoutubeにあった動画を置いておくから、各自視聴してほしい。

「財産をつぎ込み快楽を得る 金銭奴隷」/ VICE Japan
https://www.youtube.com/watch?v=yqn3q5qfOmc
「Financial Domination」/ Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Financial_domination

 簡単に言えば、ある特定の人に自身の財産を支配させて快楽を得る人のことを指す。SMの世界が周知されるにしたがって、解明されたフェティシズムの一つである。

 この、経済的支配というフェティシズムになる人は富裕層や部長だったり管理職に就く人に多いと言われており、海外では経済的支配の人へのサービスとして、貢がれる主人と貢ぐ当人のコミュニケーションの場を設けるサイトが存在する。

 要するに、私の言いたいことは、自分がそのフェティシズムであると自覚せずに、配信者に高額のスパチャを投げ、快感を得る人がいるのではないか、ということである。

 日本に海外にあるところの、相互関係の交流の場があるかどうかは私は知らないが、もしかしたら無自覚の交流の場に、Youtube配信がなっているのではないか?

終わりに

 こうやって考えてみるとなかなかカオスな状況である。

 一つの場所に、路上ライブとキャバクラと交流掲示板が存在しているようなものである。

 カオスゆえの面白さ、というか、私はそういう状態になっている今のVtuber業界におけるスパチャが面白くてしかたない。

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