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とるにたらないこと

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覚書のようなメモのような日記のような、とるにたらないこと
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#あらゆる戦争に反対します

とりとめのないこと2024/06/28

僕たちの生活は、水道をひねれば水が出るし、食べるものにも困らず、寝るところもある。それな…

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とりとめのないこと2024/04/20 追憶

俯く寒芍薬──尊厘と儚さを纏う控えめなその姿に見惚れていた。 花言葉は〈追憶〉だそうだ。…

卍丸の本棚
2か月前
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とりとめのないこと2024/02/24

僕の両親は少し変わっていて、僕が子どもの頃、別居、離婚、紆余曲折の末になぜか再婚した。 …

卍丸の本棚
4か月前
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とりとめのないこと2024/01/25-02/02

 見渡す限り、山々が連なり、氷河の名残とともに牧歌的でのどかな風景が広がる。見通しのつか…

卍丸の本棚
5か月前
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とりとめのないこと2024/01/17

吐く息は白く、街灯が点々とする夜の中へと消えていく。 夜を見上げると、灯りと灯りのあいだ…

卍丸の本棚
5か月前
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とりとめのないこと2023/11/01-11/03

 古くからの都市計画に沿って区画整理された街、バルセロナを一望するかのような教会、サグラ…

卍丸の本棚
8か月前
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とりとめのないこと2023/09/24 夕べに

日曜日。日が暮れ始める頃、妻が一昨年から育てているいちじくにひとりごとを言いながら水をたっぷりとあげた──「夏はもう行ってしまったよ」 いちじくは水が大好きなんだ。 俯きながらまた部屋に戻った。 廊下をいくつもの光彩が優しく包み込む──シューマンの幻想小曲集作品12の1、『夕べ』を流しながら、壁に飾られた何枚かのWillem Haenraetsの水彩画を眺めていた。 いきものは、みんな、繊細で、脳が発達すればするほどに、感受性という厄介で不安定なものもくっついてくる。

とるにたらないこと2023/08/01

満月の一日手前、さよなら28歳、こんにちは29歳───今年は単身赴任先でひとり誕生日を迎えた…

卍丸の本棚
11か月前
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とりとめのないこと2023/07/10 故郷を想うひと

時々、雨の音が聴きたくなる。風なんて吹いていないんじゃないかと思うほどに湿気がまとわりつ…

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とるにたらないこと2023/06/08

「寄り添う、共感」に懐疑的になる。 不幸マウントなんて言葉があるのを知った。何だかな。人…

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とりとめのないこと2023/06/03

中欧文学者、須藤輝彦さんの文章を紹介したい。 須藤さんはヨーロッパ周縁、主に中欧の歴史文…

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とりとめのないこと2023/05/20 マルテの固有の死とヤスパース

昨日、久方ぶりにヤスパースの『歴史の起源と目標』を読んでいた。 産業革命以降、利便性の一…

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とりとめのないこと2023/03/20 185日目の一日一篇須賀敦子───須賀敦子さん没後25年…

一通のメッセージ───「おはよう。 ご存知かもしれないんだけど、今日は須賀敦子さん没後25…

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とるにたらないこと2023/02/25

あらゆる存在における恒久的非暴力による共存可能な思考交流ネットワークモデルをぼんやりと考えている。 そんなものがデバイスとしてあればテクノロジーによる非暴力世界が実現可能に思えた。 思考体系を再利用可能なパッケージにして任意の《場》でそれらパッケージにアクセス可能にするにはひとつ以上の共通言語とあるルールに則ったAPIを場から発行すればよい気がする。 いろんな哲学を機械的に理解しやすい環境、Dockerのようなもの。 限られた資源資産(体系付けられた知識)の中での自由度