ChatGPTへの課金は無駄?有料版でしかできない5つのこと
とても嬉しいことに、生成AIに関する講座や勉強会をグループ会社全体や生成AIコミュニティで実施させていただく機会が多々あります。
実はその中で、最もよく聞かれる質問が、「ChatGPTは有料版にした方がいいですか?」です。
質問された方は、勇気を出して聞いてくれたのかもしれません。あるいは、背中を押して欲しかったのでしょう。
いつもは、ChatGPT有料版にアフィリエイトがあればいいのにな…と思いながら、「絶対に有料版の方がいいです」と回答するだけです。
今回はその理由を深掘りしつつ、ChatGPT無料版と有料版の違いを丁寧に解説します。
特に、下記3つに当てはまる方々にはオススメの記事です。ぜひ最後まで読みながら、アウトプットしてください🙆♂️
① 今さら聞けないけど、有料版で何ができるの?と疑問を持たれている人
② 同じように質問されて、答えるのが面倒な人
③ 有料版の使い方を深めたい人
この記事を通して、何となくわかっているレベルから具体的なイメージを持てるレベルまで、解像度を上げたいと思います。
知っておきたい前提知識
ではまず、前提知識として知っておいて欲しいChatGPT3.5(無料版)と4.0(有料版)の違いについてまとめました。
ここでは、LLMのパラメータ数とトークン数、司法試験の結果で比較してあります。
LLMのパラメータ数は、ChatGPT3.5が200億に対して、ChatGPTは5000億〜1兆と言われています(正式な情報は非公開)。
そのため、単純計算でもChatGPT4.0の方が25倍のパラメータ数となっており、性能が飛躍的に向上していると感じられるでしょう。
※ 普段からLLMに馴染みのある方に補足すると、ChatGPT3.5/4.0と書いていますが、厳密にはGPT3.0/4.0のことです。また、パラメータ数が増えれば線形的に性能が飛躍するわけではなく、通常は爆発的に飛躍します。ただ、過学習等を考えると一定の基準で比較することが必要です。
【参考記事】LLM:https://aibusiness.com/verticals/-ai-news-roundup-microsoft-may-have-leaked-chatgpt-parameters
性能の良し悪しを定量的に比較できるように、ChatGPTリリース当初に話題になった司法試験の結果も比較表に載せてあります。
ChatGPT3.5でアメリカの司法試験に合格できるだけでも驚くべき性能ですが、ChatGPT4.0になると合格者の上位10%レベルに当たるので、驚異的です。
【参考記事】アメリカ司法試験:https://realsound.jp/tech/2023/04/post-1300870.html/amp
ここまでの前提知識では、ChatGPT有料版の性能の方が圧倒的に良いということさえ分かれば大丈夫です🙆♂️
ChatGPT有料版でできる5つのこと
この記事では、全機能の詳細解説までは触れません。
更に深掘りしたい場合は、私のnote(https://note.com/books_kazuma)やIKIGAI lab.の他のトピックス記事に詳細が書かれているため、リンクから詳細を追ってください。
① 画像生成(DALL・E3)
端的に言うと、日本語で簡単に画像生成ができます。そのため、複雑なプロンプトを書けなくても大丈夫です。
それに加えて、生成された画像に追加で指示が出せるので、自分の狙いに近い画像が生成できるようになります。
こちらは、より詳細に記事とnoteを書いているので、深堀りしたい方は、ぜひお読みください。
② データ分析(Advanced Data Analysis)
ExcelデータやPDF解析など、グラフで可視化することに加えて、内容の分析や考察までできてしまいます。
「まとめた結果をWordファイルに出力して」と依頼するだけで、Wordファイルのレポートが完成です。
Advanced Data Analysisに関しては、最強マニュアルをNewspicks様に提供させていただきましたので、こちらの記事をご確認ください。
コミュニティメンバー30名と2週間で100ページのマニュアルを作るという壮大なプロジェクトでした……笑
こちらの記事は、プロピッカーの比屋根 一雄さんにも監修いただいております。マニュアルに関してフィードバックもいただき、ありがとうございます。
ちなみに、私がAdvanced Data Analysisを使っていて「便利だな」と感じるのは、PDFで展開されたアンケート分析です。
実際に、第一回目のセミナーのアンケート結果を分析して、セミナーの内容を精査したところ、第二回目のセミナー参加者からの満足度は10ポイントアップ(平均4.58 / MAX5.0)しました。
簡単なプロンプトを入力するだけで、自由記載のアンケートから参加者の意図を汲み取り、次回のセミナーテーマに関してアドバイスをしてくれます。下記は実際に出力された結果です。
③ GPTs
今話題のGPTsも有料版で作れる/使える特権です。何回も繰り返す作業をGPTsに組み込み、プロンプトを書く手間を削減できたり、特定機能をGPTsとして第三者に提供したりすることができます。
個人的には、音声入力との相性がいいと感じているので、またの機会に記事にします。
ちなみに、音声入力をもとに展示会の報告書を作成するGPTsを実装して、12枚の報告書を15分で作成しました。朝の10分で作れる内容でしたが、ChatGPT有料版を使っていない人からすると衝撃だったようです。
GPTsについては、下記noteを参考にすると理解が深まります。
④ GPT-4V(マルチモーダル)
この機能だけでも有料版にする価値が十分にあります。では、マルチモーダルとはどのような機能でしょうか?CopilotのChatGPT4.0に教えてもらいました。
簡単に言うと、テキストだけでなく画像や音声も入力/出力できるようになったということですね。
試しに、本記事のサムネイルを評価してもらいましょう。
サムネイルの良い点と改善点を提案していただき、その内容を踏まえて新たにサムネイルを生成してもらいます。
生成されたサムネやアドバイスの切り口のクオリティを上げるには、プロンプトの工夫が必要ですが、人が考えるタスクをChatGPTで再現できることがわかるかと思います。
他にも、完成した料理の写真から料理の作り方も推測してくれます。
このように、画像とテキストの組み合わせだけでも発想次第で、面白いことがたくさんできます。あとは使い方を自分で模索してみましょう。
⑤ Webブラウジング
Bing検索をもとに、Webから情報を取得してくれます。
BingやCopilot、Perplexityと活用方法は同じです。ChatGPTは、より詳細なプロンプトを入れられること、今まで紹介した4つの機能と組み合わせられることが強みです。GPT-4Vと連動させた事例をご紹介します。
私の写真を入力して、冬のコートを提案してもらいました(「あなたはプロのファッションコーディネーターです」と入れておけばよかった……)。
出力してもらった画像と似ているコートをWebブラウジングで探してもらいました。
知らないメーカーですが、生成した画像と似たコートを探し出してくれています。
ただ、海外のサイトだったので、日本のファッションブランドから探してもらうこととしました。
価格も指定すると希望に沿ったものを探し出してくれます。
ちなみに、プラットフォームを指定することも可能です。
上手く実装すれば、これだけでサービスが完成してしまいますね!
これらの機能全てを一気に使えるのがChatGPT有料版です!
従来はDALL・E3やAdvanced Data Analisysは単体機能でしか使えませんでした。それが今では組み合わせて同時に使えます。
これに加えて、無料版と共通で音声入力やCustom instructionも使えるので、自分のできることの幅が一気に広がります。
(ChatGPT有料版のアフィリエイトがないのが残念です……)
お試しでChatGPT4.0を体験したい方は、下記記事に方法が書かれているので、ご確認ください。
今すぐアウトプットしよう!
ChatGPTの有料版は、月額20ドルで約3000円です(2024年2月9日時点)。
1時間の時給が2000円だとすれば、2時間の作業を効率化すればいいだけです。ChatGPTなら余裕でできます。
自分のやりたいことが多い人や、時間に追われている人ほど、ChatGPTをはじめとする生成AIは手助けしてくれるでしょう。
本記事の内容で、さらに深掘りして欲しいテーマがあれば、コメントしていただけると幸いです。今後のトピックスで取り上げさせていただくかもしれません。
では、Pickおよびコメントをお待ちしております!
500Pick目前!人気の記事をおさらい!
ありがたいことにフォロワー数も1000名に到達しようとしています。
OUTPUT CAMP meets AI by Newspicksで私たちが学んできた知識やスキルを多くの方々に届けることができて、とても嬉しく、感謝いたします。
私たちの記事を読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。
これからもIKIGAI lab.一同で、生成AIの最前線を走っていきますので、楽しみにしていてください。また生成AIのオンラインイベント・リアルイベント等への参加希望があれば、コメントいただけると幸いです。
折角なので参加型のイベントも考えていきます。
では、500Pickを目前に控えた人気記事をおさらいします。
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