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クライムノベルって自分の気持ちもどん底になる

本日!川上未映子さんの「黄色い家」という小説を読み終えました。
読み終えほやほやです。

いや〜もうね〜重かった〜〜〜。
クライムサスペンスって書かれてたから重いことは想定していたけど、思っている以上に?思っている方向性とは違う方向に?とても重かった。

クライム小説というのは、めちゃくちゃ端的にいうと「犯罪小説」です。
黄色い家は犯罪に足を踏み入れる少女たちのお話でした。

私は犯罪を犯したことなんてないと思っているけど、もしかして知らないうちに踏み入れてたりしないかな?と不穏な気持ちになりました。


少女たちの目の前に、大きな「犯罪」という扉が現れたわけでもなく、意を決して飛び込まなければいけない崖が現れたわけでもなく、「ここが通り道」という道をなんとか進んでいたら、いつの間にか犯罪という道へ踏み入れていた気分。

それでも、特に主人公の「花」と、一緒に暮らす「桃子」という女の子の自分だけを信じて、自分を善と思い込んで、自分だけが正しいと考えて無鉄砲に行動する感じが気持ち悪くて。
なんだか同情しづらくて。

でもそれは普通にイライラするわけじゃなく、まさに「気持ち悪い」という言葉が適切な感じ。
2人とも何かに支配されて、支配されていることに依存して、でも自分で選んで歩いていると思い込んでいる感じが、とにかく気持ち悪かった。


そんなこんなで最高に楽しい読書体験でした( ✌︎'ω')✌︎
どんな締めくくり✋って感じなんですが、これだけどん底な気分を味わえるくらい没頭できるなんて、最高な読書体験としか言いようがないです✌️

そんなわけで、読書感想note終了です(唐突)

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