見出し画像

読書と勢いの秋

今日は朝から読書の秋を感じたので、今脳内にあるおすすめ本をゆるく紹介します〜📚

【本屋大賞2022】

元々読書嫌いだった学生時代。
初めて読書を面白いと思ったきっかけが、湊かなえさんの『告白』でした。

2009年3月、平積みされていた告白をなんとな〜く気になって読んだら、そのまま1章読了。

その時の私は「読書って面白い!」ではなく、「え?1章読み切ったけど?これって定食屋で小鉢食べ切った状態では?そのまま出ていったら無銭飲食だよね?この本買わないで帰るの犯罪なのでは?」でした。

いや!雑誌とか立ち読みするやん!と今は冷静に思うのですが、当時の私は小説と別の次元で生きていたので、こんなに読んだのに買わないなんて犯罪だ!と思ったのです(謎)。

読書と縁遠かった私は、もちろん本屋大賞なんてものも知らず。
しかしタイミング的に考えると、本屋大賞ノミネート作品として目立つところに告白があったんだろうなと思います。
※『告白』は、2009年4月発表の本屋大賞を受賞

それに気が付いてからは、本屋大賞の本がとても気になるようになりました。
今年、2022年は本屋大賞発表前にノミネート作品を全て読み切って、なんとなく本屋大賞に思い入れのある年になったので、本屋大賞の中から好きな作品5作紹介します📚

ちなみに、どれも本当に面白かったです!
全部紹介するとただの本屋大賞作品紹介になるので(半分でも多い‥)。

◆正欲:朝井リョウ著

何かと”少数派”のために使われがちな『多様性』って言葉。最近言われている「さまざまな価値観」の中から漏れてしまった”多数派”の人たちがいるということを、しっかりと提示してくれる小説です!
誰にも寄り添わない!だからこそ誠実な小説だと私は思いました📚

個人的、2021年に読んだ本の中の第1位です。

◆夜が明ける:西加奈子著

パワハラ・セクハラ・貧困。現代の社会的問題へ正面から衝突する!
社会問題は「子ども」「女性」が主役のことが多いですが、20〜30代男性が主人公だからこそ「社会的弱者」という逃げ場がなく、純度の高い社会問題に息が苦しくなる小説です📚

息切れするほど苦しい本が読みたい人必見!

◆黒牢城:米澤穂信著

織田信長に謀反を起こし、有岡城に立て篭もった荒木村重。
村重の元に起こる幾つもの不可解な事件を、城に幽閉している黒田官兵衛の助言を元に解決していきますが、自身の考えを表に出さない姿勢に家臣の不満も募っていきます。有岡城で起きる不可解な事件は一体なぜ起きているのか?そこで村重は何を思い行動しているのか?
史実をもとに、大作家米澤穂信先生の描く武将たちの生き様はまさに圧巻!歴史小説の面白さがギュギュッと詰まった1冊です📚

学生時代歴史大っ嫌い!理系万歳人間の私でも楽しく読めました!

◆同志少女よ、敵を撃て:逢坂冬馬著

銃を武器に、母や街のみんなの仇をとりに戦地へ赴く少女の話です。
話の内容は戦争ものですが、読了後に情勢が変わり小説以外でも戦争という言葉を耳にするようになりました。
命の尊さを問うシーンももちろんたくさんありますが、女性の権利は男性の許容のもとにあるということを、改めて本で、ニュースで、突きつけれたような気持ちです。
こんな事実、本はまだしもニュースで思い知りたくなかったな〜。

現在の社会問題に目を向けるきかけになる1冊です。

◆赤と青とエスキース:青山美智子著

これから完成に向けてまだまだたくさんの思いを描くエスキース(下絵)のような、美しく儚く未来を信じる気持ちを持てる連作短編集。
全ての短編に赤と青が関わり、最初に登場するエスキースが進んでいく物語を見守ります。最後には長編を読んでいたかのような味わいに、まさに芸術的小説!と言わざるを得ません!
ちょっと綺麗すぎない?感はなくもないのですが、感動ものは綺麗にまとまって良し!リアリティは二の次!派の私は最高に楽しめました。

芸術鑑賞好きさんにもおすすめ、まさに読書・芸術の秋にぴったりです!

【2021〜2022年で読んだ本】

本屋大賞ノミネート作品だけだとつまんないよな〜とか思ってしまい‥。これ、別のnoteにした方がいいのでは?という長さになりそうなんですが‥しったこっちゃない!ということで続行です。

まぁ、本当にきっちり紹介したくなったらわけわけします٩( ᐛ )و

◆テスカトリポカ:佐藤究著

内容も思考回路も超グロ系犯罪小説!
麻薬密売、闇医者、臓器密売など裏社会の暴力的な表現と、古代文明の絶妙なマッチングがさらに不穏でグロテスクな闇へと引き摺り込みます。

この世の全グロテスク好きさんにオススメしたい。
本当に怖かった‥。

◆蜜蜂と遠雷:恩田陸著

ピアノコンクールを舞台に繰り広げられる、天才たちの才能のぶつかり合いと、美しく優しい友情の物語です。音楽に触れたことのある人は読んで間違いなし!音楽をしていた時の、少しの大きな楽しさや、たくさんの大きくも小さくもある苦しさを全て思い出させてくれます。文字だけで音楽を想像させるなんてできるのか?と思いましたが、楽譜と同じかもしれません。書いてあることからいくらでも音楽を感じられると知りました。

音楽に育まれた友情に心がほっこりします☺️

◆我が友、スミス:石田夏穂著

筋トレ文学!まさに静と動!
これを読んでいて感じたのは、筋トレも静と動なんだな〜ということ。そういえば、文学もそうかもしれない。本は静かに読んでいるかもだけど、心の動きはとっても激しいことが多いです。つまり相性抜群な筋トレ×文学!
筋トレという、どちらかといえば男性的な内容を女性主人公で扱う故に出てくる微フェミ(フェミニズム)感も個人的に好きでした。

筋トレしている人たちの思いを知りたい方にもオススメです!

◆チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32):加藤シゲアキ著

主人公が22歳でホストをしている1冊目と、32歳でクリエイターになっている2冊で成り立っています。一応AGE22だけ読んでも問題ないけど、絶対にAGE32を読むことをオススメしたい。
華やかな雰囲気の裏に張り巡らされた伏線!伏線!!伏線!!!
AGE32を読まずして終えるなんて損です!本当に!

全然内容の話していませんが、これにて終了します(え)

◆僕の狂ったフェミ彼女:ミン・ジヒョン著

ちょっと待って!もう文字数だいぶ書いて読みにくくなってきたよ!
韓国文学初読了!これだけ書いとく!

【小説以外の本】

長くなってきて紹介端折ったくせに、まだオススメするんかい!と思っています。自分でも思っています。なので題名だけでも、ちょっとだけでも‥!

◆東京貧困女子。:中村淳彦著

西加奈子さんの『夜が明ける』の参考文献の一つ。
女性の性的搾取を許すな!って話があったんですが、その中で「この仕事ができなくなったら生活できない」と話す女性が印象的でした。
性的搾取を許すなという気持ちは分からなくないのですが、そこでお金を得ている人がいるということを考えずに生活を奪い取るようなことしているのも、おかしな話だなと。

社会問題って一筋縄ではいかないねって話。

◆どうやら僕の日常生活は間違っている:ハライチ 岩井勇気著

ファンです。ハライチのファン。以上。

◆メンタル強め美女白川さん:獅子著

漫画!読みやすい!晴れやかな気持ちになる!


ふぅ( 'ᾥ';)なんとか走り切りました(きれてない)。
というわけでオススメの本紹介でした〜〜(逃げ

小説が‥小説が読みたいです_:(´ཀ`」 ∠):