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【本棚#2】『正欲』朝井リョウ
★★★★★(星5つ)
あなたはダイバーシティなど社会問題について考えていますか?
4択です(突然の問題!笑)
❶むちゃ考えてる
❷まあまあ考えてる
❸少しは考えてる
❹考えてないかも
回答ありがとうございます♫
むちゃ考えてる人も、考えてないかもの人も、自分が思ってる以上になにも考えてない薄っぺらな自分の姿を目の前に突きつけられ、ドン底に突き落とされることになるでしょう。
おそらく、社会問題について考えてるという自負のある人ほど、朝井リョウの手のひらの上でいいように弄ばれ、いつのまにか逃げ場のないコーナーへと追い詰められる……
そんな小説です(怖いわ!笑)
そんなこと言われたら読みたくなくなるよね。
でも、この本はぜひ読んでほしい!!
とは言え、
「ネガティブなことなんか考えず、ポジティブなことだけ考えよう!!」というポジティブ人間の皆さんは要注意。取扱注意です。危険です。混ぜるな危険です(どういうこと?笑)
本書はとある事件のニュースからはじまります。
そして、
数人の登場人物のエピソードが交互に展開され、物語はすすんでいきます。ありがちなパターン(僕の好きなパターン♫)
この登場人物たちの視点で、冒頭のニュースの事件の真相がじょじょに暴かれていくタイプのやつね。
事件の真相が明らかになるのをドキドキしながら読みすすめていくと、、、
え?
あれ?
どういうこと?
まさか!
そういうことなの!!
マジか〜
ショック!!
うわ〜〜
気がついたら身ぐるみ剥がされ、浅はかな自分を白日のもとに暴かれ、逃げ場のない状況に追い込まれていました。辛いわ〜。
本書は、マイノリティ(少数派)の話。
ただし、マイノリティとマジョリティ(多数派)の話ではありません。
マイノリティの中でも、社会問題になってる(つまり広く認知されている)マイノリティと、認知すらされてない、つまりそんな問題があるとすら認知されてないマイノリティが存在するという話。
つまり、
マイノリティの中のマジョリティ(多数派)と、
マイノリティの中のマイノリティ(少数派)がある。
そんな問題があるなんて知りもしなかった。
マイノリティの中のマイノリティとは?
自分はマイノリティのこと考えている。
自分はダイバーシティのこと考えている。
そんな人ほどきっと朝井リョウの罠にまんまとハマりまるんだろうなあ(朝井リョウはなんて本を書くんだ!!)
ぜひ、本書を読んだ人とネタバレありで語りあいたいです。
本を売らない本屋さん
くっきー🍪
追伸。
2022年本屋大賞4位本です!!
(独断と偏見のくっきーランキングでは2位です♫)
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