【「本が好き」が「本が大大大好き」になる本】人生を変えた『グイン・サーガ』あとがき
あなたは、『グイン・サーガ』という大河小説を知っていますか？
栗本薫による150冊超え大長編小説です。
豹頭の超戦士グインと魅力的すぎる登場人物多数の異世界三国志。
100巻完結を目指す！
100巻のタイトルは『豹頭王の花嫁』だ！
暴挙。誰もが無謀な挑戦だと思ったのですが、、、
100巻にたどりついてもぜんぜんおわりませんでした（笑）
読みやすいラノベ（ライトノベル）の異世界ものがお好きな方にはもしかしたら濃厚すぎるかもしれません。栗本薫さん、かなりダークでエグいことも書かれる作家さんです。
剣と剣。戦争。宮廷。陰謀。魔法大戦。謎の古代機会。ベルばら（ベルサイユのバラね）。ミステリー。ＢＬ（まだ「ボーイズラブ」という言葉もない時代。ＢＬを小説で書いた最初の小説家のひとりだったはず）。あらゆる物語のエッセンスがギュッと詰まっています。この濃厚な物語世界から離れたくなくなる中毒性があるのでご注意を。
登場人物が魅力的。主人公グインを超える人気登場人物たちが主人公そっちのけで大活躍します。実際、20巻くらいグインが本編に出て来ない時期もありました。20巻ですよ！ 20巻！ 主人公不在小説。ふつう主人公ってこんなにいなくなりませんよね（笑）
主人公不在でもとにかく面白い。主要登場人物ひとりひとりに外伝でちょっとしたシリーズがあります。あの人のことも、あの人のことも、あなたに紹介したい。何十年もつきあってきた人物たちなので、まるでリアルに存在しているように感じています。物語の展開上、亡くなる人物も出てきます。何十年のつきあいの果てに亡くなったりするとかなり感慨深い。複雑で不思議な心境になります。
途中、挫折しそうになっても、87巻『ヤーンの時の時』までは読んでほしいなあ（150冊あるから半分すぎくらいですが、87巻って膨大すぎますね。汗）。ここがひとつのクライマックスシーンです。
僕は、高校生のときに友人から「面白いよ」とすすめられました。当時、25巻まで出ていたかな。シリーズ初期の装丁がちょっと苦手でなかなか手にとりませんでした（今は大好きです！）
「読んでみたいな」とはじめて思ったのが、26巻『白虹』（←「はっこう」と読むらしい）イラストレーターさんが天野喜孝さんに代わり、苦手感もなくなり、いきなり同時の最新刊26巻を購入。面白かったんだけど、よくわからないところがある（当たり前ですよね。笑）
あらためて、１巻からスタートしました。
僕のいちばん好きな本です。
今から読みはじめたら、文字どおり死ぬまで楽しめるシリーズ（年３冊読むペースでも50年かかります！）
そして、栗本薫さん、すでに亡くなられたのですが、引き継ぐ方がいて、なんと！ まだつづいています。
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くっきー🍪
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『グイン・サーガ』コンセプチュアルアート（AIアートMidjourneyで作成）
『グイン・サーガ❶豹頭の仮面』栗本薫
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