あまりにも厳しすぎるドイツ教育の実態

ドイツ教育機関は子どもの将来を早くから決めてしまう

ドイツにはギムナジウムという小学5年から高3くらいまでの大学進学する子供への一貫教育を行う学校があり、この卒業試験であるアビトゥーアが大学入学資格試験も兼ねている。しかしアビトゥーアを取れなければドイツではどこの大学にも入れず、チャレンジは2年しかできない。アビトゥーアに受かれなければ職業訓練もしていない人なってしまい、就職の可能性が狭まる。アビトゥーアはかなり難関で筆記試験のほかにプレゼンやその質疑応答への対応もある。つまりドイツの教育は小学5年生でかなり進路が分かれることになる。

教育改革を拒むドイツ保守派

大学進学を目指すギムナジウム・職人を目指す基幹学校・職人にならないし学問もそれほど力を入れない実業学校の3つがある。あまりにも早い段階で子供の可能性を決めてしまう制度であるため、2010年にハンブルグで一斉教育を2年間延ばすことが決まった。しかしギムナジウム卒のエリート層らは弁護士を動員したりして反対運動を行い、署名を集めたりしたためにこの学制改革は実行されなかった

ドイツの大学試験内容

ドイツの大学は最近まで無料だったが、私立では高い授業料を取られる、実際は国立がほとんど。試験内容も日本とは大きく異なり、考えや主張を文章にまとめる訓練を重ねて試験時には4時間近くかけて論文を書き上げる。数学や物理でさえも文章で説明させる問題が多い。

日本とは大きく異なる小学校での教育方法

また、小学校からペンで文章を書かせ、消しゴムは使わずに頭の中で文章を構築する訓練をさせる。ドイツの小学校には原則として午前中で授業が終わる。10時くらいに第二の朝食を取り、昼は家で食べる。給食は面倒で金もかかるし教師も勤務時間が増えるということで、始めようとしている自治体はない。

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