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【書籍紹介】自分の仕事を考える3日間

こんにちは!
「本巡り会い」で読書会を担当しているこうさかです。

本日は、こちらの本を紹介します。
自分の仕事を考える3日間(著:西村佳哲※働き方研究家)】

■本との出会い
以前紹介した浅草の泊まれる本屋「Book and Bed Tokyo」にて、【みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?】という本を見つけました。
3冊シリーズ本になっていて、1冊目が今回紹介する本です。セットで購入しました。

■なぜ読もうと思ったか
本に出会ったのは昨年11/25(月)。
少し間が空いてしまったのですが、「自分の仕事を考える3日間」とのことで、年始に読むテーマにちょうど良いと思い、3連休を使って3日にわたって読みました。

■内容
2009年1月に奈良の図書館で開催された「自分の仕事を考える3日間」という名前のフォーラム。そこでゲストとして招かれた8名のインタビューが1冊の本にまとめられています。
著者の西村さんが8名を選んだ基準は3つ。
・<仕事>というより<自分の仕事>を育てているように見える人
・たった1人の前でも、300人の前でも、変わらず正直に自分を打ち明けることができそうな人
・答えを示すことより、みずからの実践や逡巡をそのまま語ってくれるんじゃないかと思える人

ゲストの体験話を通じて、自分自身との対話を楽しみながら、自分の仕事について考えることができる本です。

■感想
自分にとって「仕事」ってなんだろう??
一度は考えたことがあるテーマであると思います。
読み終えてみて、明確な答えはすぐに出ないけど、探究し続けたいテーマだなと改めて思えたこと、素直な感想です。

答えを示すのではなく、苦しかったことや決心に迷ったことなど、体験をそのままお話されているのが好き。人との出会いを通じて自分の仕事をどう捉えるようになったかなど、リアルな心情の変化が汲み取れます。

8名のゲストの方は、仕事内容も個性もそれぞれ。
自分とは全く違う環境で育ち、今を生きていますが、読み進めていく中でどこか通じるものがある人に巡り会えた気がします。

僕が個人的に一番心に残った方は、「Re:S(りす)」という雑誌の編集長をされている藤本智士さん。『いきあたりぱったりな偶然の出会いで記事がつくられていく』(※詳細は本をご覧ください。)ことが雑誌の特徴なのですが、藤本さんご自身も様々な人と出会い心境の変化もありながら、旅をするように仕事をしている様が、いいなあと感じました。

インタビューの中で、『育ちが人をつくるわけだが、それは小さな頃に限った話ではない。』との話があり、社会人になった今でも、どんな体験をするかで自分自身はまだまだ変化することを、感じさせていただきました。

■最後に
本書籍は、2009年12月31日が初版発行。今から約10年前の本です。
働き方が多様化し、様々な価値観を受け入れていく今の社会ですが、「どういう仕事がこれから生き残るのか?自分はどんなスキルを身に付けるべきか?」のような議論が多いと思います。
勿論、大事な観点だと思いますが、もっと本質的な「人としてどう在りたい・どんな人生にしたい」という問いに向き合い、自分の仕事を探究していくこと、大切だと思います。
時代が変化する中、新しい本が次々と発行されていますが、過去に世の中に出た書籍から大切なことも学べると感じた3日でした。

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