「他人とうまくやっていく 対人関係28のルール アラン&バーバラ・ピーズ[著] 藤田美菜子[訳]」読書メモ③

■ルール10 ひと目で相手から好感を持たれる
・私たちには目でとらえた相手の表情の「まね」をする習性があるのです。
→「ミラーニューロン」と呼ばれる神経の作用。
笑顔の相手には、自然と笑顔を返そうとするもので、会話がうまくいく。
また、笑顔を見せるということは、相手に対して攻撃の意思がないことのアピールになるように、人間はプログラミングされている。
いつも笑顔でいることは、好かれる秘訣。

・笑顔とユーモアは万能薬
→「笑顔」の効果は高く、相手との会話を円滑にし、実り多いものにすることが分かっている。
また、免疫力を高める効果もあることから、病気やケガのリスクも減らしてくれる。良いことづくめ。

■ルール11 相手に「共感」する
・相手に共感を伝えるには「フィール(感じる)・フェルト(感じた)・ファウンド(気づいた)」と呼ばれるテクニックが効果的です。

→相手から否定的な意見を言われた場合にも、まずは共感をするところからスタートして、ポジティブな反応を得られるように会話を進めて行く。

例)
相手「この商品は高い」
自分「あなたの気持ちは分かります。(感じる・自分の意見)そして、多くの方もあなたと同じような感想を持っていた。(感じた・一般的な意見や事象)その中で、たくさんの人にこの商品が選ばれている理由は、長く使えることができるこの商品が、他社製品と比べてコストパフォーマンスが高いということにお気づきになったためです。(気づいた・前述のエピソードから繋がるポジティブな結果)」
イエスバット話法に似ているが、さらに丁寧な感じ。
ポイントは、本心で使うこと。使い古されたテクニックであるから、嘘の心で使うと逆効果になる。

■ルール12 相手に「同意」する
①相手の言い分が正しいと認める
相手の言うことの「正しい部分」について認めた後で、あらためて自分の立場を強調する。
②相手の言うことをひとつの意見として尊重する
相手の言うことに賛同できない場合でも、「相手が意見を言う権利」を肯定することはできる。
・どんなときでも、あなたが目指すべきは「自分は正しいことを言った」と相手に思わせてあげることなのです。
→とにかく最初は相手の意見に同意して、共感することが大事。
イエスバット話法を詳しく書いている。
同意できるところがあればもちろん同意するし、それが無かったとしても最低限、「相手の気持ち」に対して共感してあげることが大事。

・相手に「歩み寄れる」人になるための5つのヒント
①どんな人の意見にも耳を傾けようと心に決める
②「正しいこと」は認める
③相手の「意見を言う権利」を認める
④自分が間違っているときは、すなおに認める
⑤反論しない
→とにかく相手の発言に対して肯定してから、受け止めて、
自分の気持ちを伝えるようにする。

■ルール13 「好印象」を引き出す
初対面の相手に対して、人は評価の90%を出会ってから4分以内に決定してしまうもの。
相手からチェックされる判断要素として大きい順に並べると、
「ボディランゲージ」→「話し方」→「話す内容」
となっている。
・初対面で相手の勝算と尊敬を勝ち取るための3つのアクション
①自分に自信を持ち、自分の行動にも自信を持つ
決して自分を卑下してはいけない。
自分をポジティブにとらえられない人が、他人からポジティブに見られることはないのです。
②ノリのいい人になる
自分がノリのいい人であれば、相手のノリもよくなる。
笑顔を忘れず、前向きで期待のこもった話し方をすることが大事。
③何があっても批判しない
すぐに批判的なことを言う人は、他人を見下している、理解力が低い、自分に自信がない・・・といったイメージで見られてしまいます。

→自信があり、明るくて、批判的でない自分になることが大事。

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