見出し画像

今週、読み終えた本 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』 『ふつうの相談』  『ことば、身体、学び』 『秋雨物語』 『Alvaro Castagnet's Watercolour Masterclass』 『ちひろの絵のひみつ』

とてもいい本だったが、1ヶ所だけ気になるところがあった。
著者が妊娠中、医師から子どもに障害があるかも、と言われて動揺し号泣したという。それが、「障害をもつ人への差別意識ではなかったと言いきれるのか」と著者は語る。これは、過剰で過敏な「差別者意識」だろう。我が子に元気に生まれてきてほしいと願わない親はいない。障害がある可能性を指摘されて動揺することすら差別意識だと考え出すと、世界はますます息苦しくなる。


とても良い内容だった。これは若手の精神科医にも勧めたい。本書の内容を意識することで、病院・病棟での動きかたが変わると思う。


Audible。為末大さんと今井むつみさんの対談をまとめたもので、内容はとても良かった。ただ、ナレーション、特に男性のほうが「朗読」ではなく「声優」になってしまっていて、「為末さん、そんな食い気味の話し方はしないよな……」と違和感を抱きながらの読書になった。Audibleは、淡々と朗読してくれるほうが読みやすいことのほうが多い。


一定レベルに面白くはあったのだが、最初の二話で連作と見せかけて連作でもなく、トリックがすごいという感じでもなく、著者特有の残酷さやグロテスクさがあるわけでもなく、ちょっと物足りなさは感じた。


自動翻訳を駆使して読了。掲載されている絵が、どれもとにかく素晴らしい。


いわさきちひろ、とても有名だし、たまに絵を見かけることもあったが、これまで興味がなくて、何が良いのか考えることがなかった。でも、絵を勉強するなら高い評価を得ている人の作品をちゃんと見てみようと思って、本書を読み始めたら……、ガーン!! のっけから凄さに釘付け。他の絵も見ているうちに、なんだか胸がギューってなって……、一気にファンになった。
だから、画集買った!


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?