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今週、読み終えた本 『The Natural Way to Paint』 『運』 『旅行者の朝食』 『近畿地方のある場所につて』
1年半前に水彩画を始め、数ヶ月したころにチャールズ・リードの存在を知り、日本語訳された本を買って読んでみたが、あまりピンとこないし、魅力も感じなかった。 それでも水彩画家として評価の高い人だし、もう少し他の本も読んでみようと洋書を何冊か読むうちに、ズブズブと魅力の沼にはまりこんで、今やチャールズの絵をうっとりと眺めるようになってしまった……。本書の絵も、どれも素晴らしかった。 定価で手に入るものは読んでしまったので、他のはインターネットアーカイブで読ませてもらう。 つまらな
今週、読み終えた本 『俺たちはどう生きるか』 『日本語の秘密』 『Hazel Soan's Painting People and Portraits』 『The Figure in Watercolor』 『勝者の科学』(損切り)
わりと興味深いヤクザの生きかた。ヤクザだけでなく、彼らを取り締まる警察OBの証言も多々あり、中にはけっこうぶっちゃけた内容も含まれていて面白かった。 小説やマンガや映画といった創作物で描かれる男気なところはほんの少しで、他はまぁ想像通り、なんというか、トホホで情けない人たちが多いんだなと思った。 言語学者である著者と日本語を商売道具にしている4人との対談本。 俵万智、山寺宏一、ラッパーのMummy-D、著者と同じ言語学者の川添愛。 どの対談も興味深く、言語学や日本語について
今週、読み終えた本 『トランスジェンダーになりたい少女たち』 『そして陰謀が教授を潰した』 『刑事弁護人』 『「やさしさ」の免罪符』
ネット上だけでなく現実世界でも大炎上、賛否両論の嵐という本書。実際に読んでみると、いわゆるトランスフォビア的な本ではないし、トランスヘイトを煽るような内容でもない。しかし、文章のごく一部ではあるが皮肉や嫌味に受け取れるようなちょっとしたトゲがあり、こういうところは反発を招きそうだなと感じた。決して「中立的」とは言えないが、本書を販売する現実の書店が脅迫を受けるような内容とも思えなかった。 新聞記者出身らしい嫌らしさや傲慢さを感じる部分がありながらも、それが逆に筆者の魅力につ