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【しおりを挟む】Ep.1:若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』をめぐって①

こんにちは。

以前から何回か書いている企画ものの「しおりを挟む」についてですが、11月13日(日)の収録に向けての準備を始めました。これは、

①知人を想定して、「◯◯さん」宛ての手紙風のnoteを公開する、
②それを読んでいただいた、聞き役としてご協力いただく方にZoomで語りおろし、それをYouTubeで公開する、
③それを10冊を目標に繰り返す、

とするものです。今回のnoteは、その「エピソード1」として、若松英輔さんの『本を読めなくなった人のための読書論』を巡っての手紙という設定で書き進めてまいります。もし、2000文字を超えるようであれば、その時点で②への繰り越しを検討したいと考えています。お含みおきください。


〇〇さんへ。

突然お便りを差し上げます非礼をお許しください。これから、10冊の本を順次ご紹介しつつ、ぼくがこれまでに考えてきたことどもをお伝えしてまいりたいと思います。このお便りをお読みいただいたあとで、直接会ってお話しもしたい。そう考えています(※実際には、Zoomでの収録といたします)。

1冊目に選んだ本は、若松英輔さんの『本を読めなくなった人のための読書論』でした。これを選んだのには、少なからず理由があります。ぼくは、双極性障害、と申しましても、発症当初は「うつ状態」と診断され、自分でも「うつ病」なのだと思い込んでいました。30代のことです。後年、しばらく経ってから診断名が双極性障害と改められました。

職を辞してから、はじめの数年間は、全く本が読めませんでした。ある年、それは映画『ゲド戦記』が公開された2006年との記録もあるのですが、その原作本全6巻が読めたことがきっかけ(のひとつ)となって、僕は本が読めるようになったと記憶しているんです。ここでの体験を一般化して取り出して、提出することができれば、今現在、本が読めなくて悩んでいる人、とりわけ、メンタルヘルスの問題を抱えて悩んでいる人に、何らかの寄与ができるのではないかと考えているからでした。そんな問題意識が、この本を選ばせたのだと思っています。

本を読みたいと思うのは、少なからず、「世界」との関係性を改善したいという、切実な思いからも発せられるのだと思っています。また、読書は「世界」との関係性のレッスンだとも、ぼくは思います。その意味では、ぼくは本が読めないということ(=現象、あるいは「悩み」)はその人と「世界」との「関係性」に支障が起きているものとも仮定してみています。

取り急ぎ、「第1信」として投函いたします。「第2信」以降は、追々検討しながら書いてみようと思います。

今年は寒暖の差が大きいようですので、どうぞお気をつけください。それではまたいずれ。

◯◯さんへ。しょうじ拝。


どうも、「第2信」を書くことになりそうです。どうぞよろしくお願いいたします。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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