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【読書】夏目漱石『こころ』関連のメモ

こんにちは。

昨日(23/02/11)は、イザベラ・ディオニシオさんの『女を書けない文豪(オトコ)たち』からの連想で、漱石の『こころ』についての「思いつき」を投稿いたしました。

今回も、『こころ』にちなんで、今までに読書メーターに投稿してきたものをまとめ、記事としたいと思います。

1.まんがで読破版『こころ』(15/09/14)

無料Kindle本が遅々として進まないので、つい手にしてしまった。これで概略は頭に入ったと思うので、心置きなく味読しよう。

⇒『こころ』関連の書籍で、まず手にしたのはこの「まんがで読破」版でした。実のところ、漱石については読了できたものがなく、『こころ』にも初挑戦だったのですが、まんがから入ったわけですね。

2.100分de名著ブックス『こころ』(19/02/28)

姜尚中著。恥ずかしながら、まだ漱石の本文を読み終えてはいない。必要に迫られて、こちらを先に読んでしまった。あらすじは「まんがで読破」シリーズで読んでいたので助かった。明治という規範を喪失した時代に根無し草となってしまった「K」と「先生」の自殺と考えていたのだが、どうもそうではないようだ。「先生」は「K」の人生を引き受け、さらに「私」に自分の人生を託したのだと著者は言っているように思えた。「100分de名著」テキストに一章を加えての刊行。さて、青空文庫で本文を読まなくては。

⇒姜尚中さんが漱石について触れていたのは、『悩む力』等で知っていたので、この「100分de名著」シリーズにたどり着いたのは、ある意味では自然な流れだったと思います。

3.岩波ジュニア新書『姜尚中と読む 夏目漱石』(19/03/28)

姜尚中著。読書会で読む『こころ』の参考文献として読んだ。「100分de名著ブックス」と内容的に重なる部分が多いが、それは苦にならなかった。著者は、漱石が『こころ』で描いたものは、先生から私、私から『こころ』を読む者へとあてられた、想いの連なりであるとしている。実は『こころ』は未だ60%程度しか読んでおらず、先にこちらを読むのは「反則」なのかもしれないが、明快な補助線を得た気持ちでいる。

⇒次に、漱石全体について言及しているこの著作を見つけた次第。

4.青空文庫版『こころ』(19/04/12)

数年にわたって何度も中断しながら、読書会テキストとして採用したことを契機にしてようやくの読了。新聞連載の一話毎に休憩を挟んで読み進めた。先に進めるのが、何となくもったいないと感じていた。作中で頻出する「真面目」って、何なんだろうと思う。考え続けてみたい。

⇒オンライン読書会のテキストとして採用していたこともあって、ようやく読了しました。


以上です。その後、ちくま文庫版の「全集」から、『こころ』が掲載されている巻をオーダーしました。届くのが楽しみです。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた!



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