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2021.11.19(金)



人との待ち合わせ前に余裕を持って到着し最寄りの図書館で1時間ほど過ごす。
合併を繰り返したことにより市内には6館もの図書館があり、比較的市内のどの方面に行っても立ち寄れるのは嬉しい。

ここは文学コーナーが市内で1番充実していて、私は好きだ。

アロマの資料を探している際に興味深い本を見つけた。河合香織「セックスボランティア」。
障害者の性について。誰もが気になっているが触れてはいけないような気まずさを持つテーマ。

風俗店では、みどりさんのことを店の女性に重ねている。亡くなって二十年以上たってもなお、彼女へのうしろめたさのようなものを感じるという。
「おんな の こ と あそびに いきたかった けっこんも したかった こども も ほしかった きょういくも うけたかった でも おもうことさえ ゆるされなかった」
(新潮社 河合香織 「セックスボランティア」p31)

今よりももっとひどく障害者であることで「働かずして食べるな」と圧をかけられていた時代。何も悪いことなどしていないのに「おもうことさえ ゆるされなかった」と本人の口から言わせてしまう時代。
先日ハンドトリートメントの授業で「贅沢は悪いことであると思っている年配者は多く、マッサージもそれに該当し抵抗のある方が多い」と聞いた。贅沢して何が悪い。たった1度の人生を贅沢して何が悪い。と思いきれたらいいのだけど私にもきっと無理なんだなと思った。

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