マガジンのカバー画像

出版屋の社長

40
社長の頭のなか。出版のこと。本のこと。日々の仕事のこと。そしてブックダムのこと。普段何を見て何を考えどう動いているのか。なぜ事業をしているのか。日々試行錯誤しながら進みつづける社…
運営しているクリエイター

#書店

【1年経過報告】「本」が必要とされ続ける未来をつくるという夢

2023年4月1日。 April Dreamという企画でプレスリリースを配信しました。 あれからちょうど約1年が経とうとしています。 海の見える場所から、今感じていることを綴ります。 力なき夢は悪 ブックダムは創業から5期目を迎えましたが、この1年も試行錯誤の連続でした。 大きな転機として、昨年から新たに出版事業をスタートしました。 Aさん:「(斜陽産業といわれている出版業界で)このご時世になぜ?」(苦笑) 菊池:「(斜陽産業と捉えたことも言ったこともないですし)やりた

一点の曇りもなく生きる

2月にもっとも自分以外の人に投げかけたかもしれない言葉はこちら。 「一点の曇りもない本を」 ブックダムの仲間には「何度言えば気が済むんだよ!」と内心思われているかもしれません(笑) 出版に携わっている以上、ずっと追求しつづけたい概念。 そして私の目指す在り方でもあり、生き方でもあります。 意識できているもの。意識できていないもの。 何事においても、それぞれありますが、ほんの少しでも、どこかに曇りや濁りは混ざってしまいがちです。たいてい私もそうです。 それでも、本当に

読者の未来をめくる日々 vol.15

前回のvol.14で綴ったMさんとお会いしたとき、「営業」に関する話は深くまで及びました。 2人の場合は「書店営業」というニッチな領域の文脈の上ですが、Mさんの営業に対する考え方は大変学びになりましたし、シンプルだけど容易にできないことをごく自然にされていらっしゃるな、と感じたので少し掘り下げてみます。 書店の入口をまたげなかった過去 Mさんは営業を始めた当初、書店の入口まで足が向くものの、恐怖や不安でそこから一歩を踏み出せなかった時期があったそうです。 書店員の方に話し

読者の未来をめくる日々 vol.14

出逢いとは偶然か必然か。 断言などできるはずもないですが、「すべてを必然だと思える生き方をする」とだけ決めています。 きっかけはホームページから とある日、メッセンジャーに1通のメッセージが届きました。 「先日、たまたま御社のホームページを目にしまして、素晴らしい経営理念に感銘してご連絡させていただきました」 メッセージの贈り主は書籍をシュリンクする機械メーカーで営業に従事されているMさん。 メッセージには、本や書店に対する想い。これからどのような活動をしていきたいか

今日は2023年7月14日

出版屋の社長。38回目の誕生日を迎える。 とはいえ、1日は1日。日常を淡々と、真摯に過ごしたい。そんなこんなで明け方に記事を書いている。 さっきまで湯船に身を預け、無になっていた。 ああ昨日も出し切ったと振り返る。なぜか高校時代の思い出が蘇ってきた。きっと数時間前に母にLINEをしたから、実家で過ごしていた時の記憶を呼び起こしたのかもしれない。男子校で男臭い行事が目白押しだったなとか。昼夜歩き倒す85キロ強歩という名物行事があった。 4078gのビッグベビー。死ぬ思いで産

やはりリアルは面白い

ブックダムで出版プロデュースさせていただいた『平均4.2か月で1万フォロワーを実現するプロ目線のインスタ運用法』 その著者である株式会社SAKIYOMI代表の石川侑輝氏が、出版後初めて登壇する書店イベントが3月19日に開催されました。 久々に帯同させていただいた書店イベントだったのですが、「やはりリアルは面白いなあ」としみじみ感じることのできた時間でしたので、その模様を少しだけでもおすそ分けできればと思い記事にしてみます。 進化する書店イベント会場は天狼院書店パルコ心斎