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第一子の異所性妊娠について
その日は、久しぶりのデートで、コロナでサボっていたメイクもきちんとして、両家食事会以来のワンピースを身にまとった。
結婚して一年。
翌週には旅行を計画していたけれど、せっかくなので当日はディナーに行くことにした。近くのイタリアンレストランで一番高いコースを予約した。買い物や食事で一緒に出かけることは多いけれど、デートらしいデートは久しぶりだった。
そしてもうひとつ。生理が遅れて一週間。もしか
わたしがデザイナーになるまでのこと
幼稚園の頃、将来は何になりたいか問われたことがあった。
まだ幼くて、友達に「歌手って言おう」と誘われたので、「歌手」が何なのかまだうまく理解できてなかったけど、園長先生にそう伝えた。すると、驚くことに、それは別の子が言ったから駄目だと言われた。その理由が理解できずに泣いていると、園長先生に、近くのスーパーのレジの人にしようと言われ、それがそのまま卒園アルバムに載った。
小学生の頃、卒業文集に将
なんでもない、いつもの朝のこと。
午前6時、携帯電話にセットしたアラームが鳴りはじめる。
夢から現実に引き戻された衝撃と、もう朝が来てしまったという事実に、すこし黙ってて、と思いながらアラームを止める。
少し夜ふかしすると眠くて仕方ない。あと5分だけ、と思いながら枕に顔をうずめる。起きてお弁当作らなきゃという気持ちと、今日くらいいいじゃんという気持ちが喧嘩しながらウトウトしていると、携帯のスヌーズが「起きて」と叫ぶ。わかったか