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【本/感想】アイデアにまつわる全てがココにある。

【今回読んだ本】

アイデアのつくり方/ジェームス・W・ヤング著

【感想】

・全体で約80ページ、手軽に読むことができる

ページ数は少ないが内容は充実しており、「そもそもアイデアとは?」「アイデアができる過程」について学べる

・言語化がすごい

・アイデアに関する本によく引用されているため、一度この本で地盤を固めておくとイイと思います

【内容の軽いまとめ】

・本書は、「そもそもアイデアとは何かを説明するパート」「良いアイデアはどのように誕生するのか、具体的な流れを説明するパート」の2つに分かれています。

【そもそもアイデアって何?原理編】

そもそもアイデアって何だよ!という原理を説明しているパート

・著者曰く、アイデアとは

「既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」

『アイデアのつくり方』

とのこと。(1+1=3にできる人がアイデアマンとして優れている)

ちなみに、この「組み合わせる才能」は「事物の関連性を見つけ出す才能」によって高められるとも書かれている。
一見つながりのなさそうな物事でも、何かしらの関連性を発見出来たらそれがそのままアイデアの原石になるかも。

【アイデアが出来上がるまでの一連の流れ 方法編】

・アイデアも製品の製造ラインと同じように流れがある。
この5つの工程を意識してアイデアを生産していこう。

1.資料収集
集めるべき資料は2つ。特殊資料(広告したい製品・サービスに関する情報)と一般資料(この世に存在する様々な知識)。先ほども触れたがアイデアは「既存要素の新しい組み合わせ」である。製品や消費者に関する情報とそれに組み合わせるための一般知識は必要不可欠なのだ。

2.集めた資料を心の触覚で触る
集めた資料をいろんな角度から見てみたり、意味を見出してみたりする。
時には紙に書き出してみたり、それっぽいアイデアが浮かんできたり。
それを「これ以上マシなアイデアが出てきそうにない!」というところまでやる。(絶望状態)

3.休憩
問題を心の外に放り出し、自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。
演劇を観たり、音楽を聴いたり、眠っている間の無意識のうちに、脳が勝手に整理してくれるのを待つ時間。

4.アイデアはふっと降りてくる

5.アイデアから「企画」へ
生まれてきたアイデアを現実の諸問題や条件に適合させるため、手を加えていく。決して、胸の内にしまいこまないこと。良いアイデアは成長し、周囲に刺激を与える。

【あとがき】

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
発想に関する様々な本を読んできましたが、すべてこの本を軸にした前提の話にすら思えています。
「どうやって心で触るの?」「組み合わせる用の素材はどうやって集めるの?」と気になる人はぜひ本書や『考具』を読んでみてください。

それでは。

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