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間違った勉強法をしている犯人は誰だ!?「すごい脳の使い方」の本から学んだ大人の勉強法

大人になった今、学生の時よりも勉強が上手くできなくなった…
こんな悩みを抱えている方に朗報です!実は大人になった今が1番勉強に適している脳力があるのです。上手くできないと勘違いしてしまっている理由は、勉強方法にあります。今回は、『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』という本から学んだ知識を基に大人の勉強法をテーマにしたミステリー形式で知識をお届けします。


勉強探偵キタカの資格試験ミステリー

勉強探偵キタカは、資格試験でのカンニング事件を解決するために呼ばれた。
試験の監督者は、誰かが不正を行った証拠を発見したが、犯人を特定できなかった。
容疑者は三人、ヒガシタさん、ニシオさん、ミナミコさんだ。

キタカはまずヒガシタさん、ニシオさん、ミナミコさんのそれぞれの勉強法を調べることにした。容疑者たちは、試験会場の一室に集められた。
「まずはヒガシタさんから話を聞かせてください。」とキタカが言うと、20代後半の男性であるヒガシタさんは自信満々に話し始めた。
「私は、単語や知識を過去の体験と結びつけることで覚えています。例えば、ある単語を旅行先で見た景色や感じたことと関連付けるんです。」
キタカはうなずき、「なるほど、それは良い方法ですね。次に、ニシオさんの勉強法を教えてください。」
40代前半の男性であるニシオさんは落ち着いた様子で話し始めた。
「私はテキストの単語を丸暗記するスタイルです。学生の頃からずっとこの方法でやってきました。」
キタカは微笑んで、「なるほど、懐かしいですね。その方法を続けているのですね。では、ミナミコさん、あなたの勉強法はどうですか?」
30代前半の女性であるミナミコさんはで、少し緊張しながら答えた。
「私はオーディオを使って試験の単語やテキストの内容を聞いて覚えます。この方法が私には合っているんです。」
キタカは興味深そうに聞いた。
「とても工夫されていますね。皆さん、それぞれに合った勉強法を見つけているようです。」キタカはそれぞれの勉強法を確認し、思案にふけった後、容疑者たちに向き直った。

「資格試験の問題は難しく、特に細かい部分まで記憶するのは大変だったでしょう。大人になってからの学習法について、私はあることを知っています。」とキタカは話し始めた。
「そのあることに照らし合わせると、3名の中に間違った大人の勉強法をしている方がいます。もうあなたも気づいているのではないですか?その勉強法ではもう成果が出ないことを」
キタカは全員を見渡し、静かな声で言った。「さて、犯人は…」


「ニシオさん、あなたです!」
「どうして分かったのですか…?」
キタカはおもむろに解説を始めた。
「ヒガシタさんのような体験を通じて覚える方法は、大人の勉強法としてとても有効なものです。エピソード記憶と言いますが、実際に経験したことやそこで感じた感情は長期記憶に残りやすいのです。 既に長期記憶となったエピソードに新しい知識を結びつけようとすると、脳はこの情報も大切だと判断し、知識が記憶に残りやすくなるのです。」

「ミナミコさんのように聴覚を使って情報を取り入れる方法もとても有効です。聴覚から入ってくる情報は、記憶にとって大切な役割をしている海馬にアクセスしやすいのです。特に女性は、男性と比べて視覚よりも聴覚から入ってきた情報を吸収しやすいということもわかっています。ミナミコさんがオーディオの学習が自分に合っているとおっしゃっていましたが、本能的に聴覚を使った学習が適していると分かっていたのでしょう。」

「しかし、ニシオさん、あなたの丸暗記の方法は大人には非常に効率が悪いのです。」
ニシオさんは反論した。
「でも、学生の頃はこれでうまくいっていたんです。
年を取ると記憶力が落ちるんですから、少しくらいカンニングしたって仕方ないでしょう!?」
キタカは鋭く指摘した。
「それは言い訳です!脳科学的に、記憶力は加齢によって低下しないんです。効率の悪い勉強法を続けることで、覚えられなかっただけです。」

ニシオさんはついに観念し、自分が起こしてしまった過ちを反省した。
キタカは厳しい目で見つめながらも優しく言った。
「ニシオさんにも勉強を効率的に行う脳力はあるのです。今後はヒガシタさんやミナミコさんの勉強法を参考にして、自分の実力で試験に臨むことを信じています。」
他の容疑者たちも安心した様子で、キタカに感謝の意を伝えた。
こうして、勉強探偵キタカは資格試験のカンニング事件を見事に解決したのだった。

まとめ

このミステリーから学べる知識をまとめると以下のとおりです。

  • 丸暗記の非効率性:大人の学習法として丸暗記は効率が悪い。関連付けや整理が重要。

  • 記憶力と加齢:記憶力の低下は加齢が原因ではなく、適切な学習法を使わないことが原因。

  • エピソード記憶:体験や感情に結びつけて学習することで、記憶に定着しやすくなる。

  • 聴覚学習:聴覚からの情報は、海馬にアクセスしやすく、記憶に残りやすい。

学んだことを記憶するためには、自分の脳に「その情報は重要だから覚えておかないと」と思わせることが大切です。
例えば、新しい知識を覚える際に、その知識を実生活の具体的なシーンでどう使うのかを関連付けることで、「なるほど」と納得する感覚が生まれ、知識が定着します。この感覚は脳にとって非常に重要で、情報を長期記憶に結びつけやすくします。
逆に、ただ丸暗記することや付箋を貼ったり重要な部分に蛍光ペンで線を引いたりするだけでは、脳はその情報を重要だとは判断しません。大人にとっては、理解して覚えることが効果的であり、「なるほど、分かった!」と感じることが、情報を記憶に定着させる鍵なのです。

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