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創作大賞中間結果発表を受けて


■まえがき

創作大賞2024の中間結果が発表されましたが、あえなく惨敗……。全作撃沈となりました。

中間選考を突破された方はおめでとうございます!最終選考での健闘をお祈りしております。

いつもであれば、「まあ来年もあるし、次出せばいいや」と次の作品を書きだすのですが、その反省しない姿勢がいかんなと思いまして。

今回の創作大賞について自分なりの反省点を検討してみることにしました。

■反省点

■文章

〇文体
最初にして最大の反省点かもしれません。私の文体はエンタメにしては描写が細かく、多くてセリフが少なめです。細かいところにフォーカスしていく書き方は、時に大きなストーリーの流れにそぐわず阻害してしまうところがあるのかもしれません。

かといって、純文学でやっていくには文章力も語彙力も表現力も足らないという中途半端なところで。

エンタメとして出すのであれば、文体をよりエンタメ寄りにシフトしておくべきだったと反省するところです。

ここはエンタメ用に私なりの文体が確立できるように、熟考していきます。

〇文章力
ここも不足を痛感するところです。秀でた文章には含蓄があって深みがあるものですが、私の文章は浅く。知識も限られていますので、豊かな文章は書けないところです。エンタメに全振りするのであれば、文章力の不足はストーリーテリングで補えるので、未熟なのであれば変に拘らず、読みやすさを心掛けた文章に徹していればまた違ったかも。

■ストーリー

〇ストーリーテリング
思いつくまま、書きたいまま。最大の問題がここにつきます。プロットを作るでもなく、設定を練るでもなく、ただ思いついたままに書く執筆スタイルがストーリーテリングの浅薄さに拍車をかけているところ。

ストーリー展開はオーソドックスで、ステレオタイプ寄りです。しっかり練って、物語をステレオタイプからずらしていく工程を省いていたので、ありきたりな展開になりがちなのは当然と言えば当然。

どこかで観た読んだ、そんな展開が多かったように思います。その割に結果が振るわなかったのは、直近のニーズや傾向を無視していたからだと思います。世の中でどんな物語が求められているのか、という観点は完全に欠けていたと思いますので。それに拘り過ぎれば二番煎じ以下で終わる可能性もありますが、新しい流行を作るほどのストーリーテリングがあると自惚れることもできず。

〇キャラクター
これも設定などを練っていないので、深みのあるキャラクター造詣ができていなかったなと反省するところです。個性的なキャラクターを作り、よく練られたストーリーの中で泳がせる、それだけのことができていれば、作品としての完成度は格段に違ったはずです。

■スタイル

〇執筆スタイル
毎日更新が前提で、月に15~20本の短編を書くスタイルですが、これは短い短編で、推敲にさほど時間をかけないという書き方だからできていたことなのですが、本来一つの作品を書き上げて推敲して、ということを考えると、月に数本くらいしか書けなかっただろうと思います。

おまけに創作大賞は長編の作品の方が求められているように思えたので、私のように短編を数出すスタイルは不向きだったかと。下手な鉄砲で数撃つより、一撃必殺の大砲一発撃った方がいいのがこの世界。

長編をじっくり時間をかけて執筆して、推敲でしっかりブラッシュアップした上で公開する方がよかったと思います。

■今後について

上記のことを踏まえて、noteでの創作の在り方を見直したいと思います。

〇短編重視から、長編中心に
プロットや設定を作成し、来年の創作大賞を見据えて14万字程度の長編作品を執筆し、それを15~30日かけて公開していくスタイルにしたいと思います。
執筆に1~2か月かけて、公開に1か月。来年の創作大賞までに3本の長編を完結させるペースを考えています。
短編は思いついた時に時々公開するぐらいに留めておくつもりです。

〇更新頻度の見直し
上記のスタイルで執筆していくので、時折進捗を報告することはあるかもしれませんが、基本的には長編を公開するときだけ更新します。
読書記録は更新未定です。Xの方で読了ポストを上げているので、そちらだけに留めるかもしれません。

なので連続更新や毎日更新は気にしないことにしました。

不在がちな時期もあるかもしれません。みなさんのnoteもできるだけ拝見させていただきたいとは思いますが、「スキ」のお返しやフォローバック、コメントの返信が遅れることもあるかと思います。

なにとぞご容赦いただければ。

〇直近のことについて
今現在12月〆の太宰治賞の公募原稿を抱えているところで、そちらは資料に当たったりして下調べが必要なのと、プロットや設定をしっかり練りたいと思いますので、多分〆切ぎりぎりまで時間がかかると見ています。

なのでnote用の長編原稿に取り掛かれるのは年末から年明けにかけてになると思うので、しばらく更新はまちまちになります。

ちなみに文学界新人賞と小説野生時代新人賞の原稿は落選が分かった時点で公開予定です。
タイトルだけお知らせしておきます。

小説野生時代新人賞:「リバースプラン」
文学界新人賞:「泳ぐ鳥、あるいは分岐する青」

二つとも応募完了済みなので、後は結果待ちです。
ただ創作大賞が惨敗だったので、特に野生時代の方はヤバいなと自信喪失中……。

ではまた次の小説が書けましたらお会いしましょう。

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