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ホラー・SF小説集

33
ホラー・SFに分類した小説をまとめています。
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#オリジナル小説

スタードライバー(第3話)

■これまでの話はこちら■本編 正気ですか、とマリー皇女は整備が完了したスターリースカイ号…

87

スタードライバー(第2話)

■前回の話はこちら■本編「これからどうするのです」  皇女のマリーは沼地に半分埋まったス…

111

スタードライバー(第1話)

■あらすじ宇宙を股にかけ、世界と異世界を繋ぐスタードライバーのロクは、ある日異世界の皇女…

118

夢の扉

 雨が降る。音もなく、漂うように。  タケルは傘を差すことも忘れ、駅前のロータリーに立ち…

水瀬 文祐
10日前
126

蟹壺(第3話)

■これまでの話 僕は和室の扉に手をかけ、開けるか、と悩んだ。開けるべきではない、という警…

水瀬 文祐
13日前
114

蟹壺(第2話)

■これまでの話■本編 大学の屋上で、遥か彼方に見える海を眺めながら煙草をふかした。  い…

水瀬 文祐
2週間前
92

play dead

 もういやだ。おれは死ぬ。  三番目に目覚めた男は、何人目かの女が目覚めると、そう言って騒いだ。 「早まるな。状況など分かっていないのだから」  冷静な男が諫めるが、そんな諫言など効き目がないかのように、その男は死ぬと繰り返した。 「おれは未来になんかいかなくていい。地獄を見るのはいやだ」 「未来が地獄と決まったわけでもなかろうに」  中年の逞しい男がそう言うと、小柄な聡そうな女も頷いた。 「それに死ぬって言ったって、どうやって」  男は女の問いに、「こいつを飲む」とカプセル

アロガント(第3話)

■これまでの話はこちら■本編 フレイボムから事の経緯を聞かされた警部はううむ、と唸って腕…

水瀬 文祐
3週間前
98

アロガント(第2話)

■前回の話はこちら■本編「だが、にわか仕込みの剣法では我に勝てぬわ」  影騎士は猛進し、…

水瀬 文祐
3週間前
108

ある殺人犯の告白

 やあ、あなたが私の話を聞きたいという酔狂な人だね。  誰もが知りたがっている?  ああ、…

水瀬 文祐
3週間前
136

幽世電車

 智臣は走っていた。  真夏のアスファルトの上を、息を切らし、頬を伝って流れる汗を拭いな…

水瀬 文祐
1か月前
118

聖者の揺り籠(後編)

■前編はこちらから■後編 母が死んだとき、世界はまだ混沌に包まれてはいなかった。  葬儀…

水瀬 文祐
2か月前
98

聖者の揺り籠(前編)

 エリス・如月は殺すな。生け捕りにしろ。  教官は命令の最後にそう付け加えた。それを聞い…

水瀬 文祐
2か月前
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ぜい肉くん

 まず驚いたのが、我が家のドアチャイムが鳴ったということだ。思わずぜい肉だらけの体を揺すって扉の方を見てしまった。  そのときわたしは廉価なメーカーのカップ焼きそばを啜っているところで、部屋着のグレーの上下スウェット姿の上、仕事終わりなので当然ノーメイクだった。一見すると仏像が鎮座して焼きそばを食べているように見えなくもない、と我ながら笑ったこともある。  誰だ、と一呼吸置いて考えて、もう一度焼きそばを啜った。  某放送局の集金、は撃退しきれず、先日支払う契約をさせられてしま