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愚読録~読書感想文~

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私が読んだ本の感想をまとめたマガジンです。 読書ペースで更新頻度は変わります。月5本くらい更新できればとは思います。 本選びに迷っている方、本を読んでどう感じているのか知りたい、…
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#小説

死と再生の線香花火(読書記録21)

■一ノ瀬ユウナが浮いている 今回読書記録をつけるのは、乙一著:『一ノ瀬ユウナが浮いてい…

水瀬 文祐
4週間前
80

Nをnoteに(読書記録20)

■N今回の読書記録は道尾秀介著:「N」。 サムネイル画像は幾つかキーワードを入れて生成AIに…

水瀬 文祐
1か月前
100

黄昏の旗に魅入られて(読書記録19)

■箱庭旅団今回の読書記録は朱川湊人著:「黄昏の旗 箱庭旅団」。 こちらは短編集で、収録さ…

水瀬 文祐
1か月前
101

あなたが思い出す言葉は、何に書かれていた?(読書記録17)

■はじめにサムネイル画像は「針がとぶ」でAI生成したものです。作品の内容とは関りありませ…

水瀬 文祐
2か月前
146

乙女と間の抜けた男、それから石板(読書記録16)

■男は叡智の図書館に、私は病院に今回読書記録を残しますのは、多崎礼著:「叡智の図書館と…

水瀬 文祐
2か月前
136

「飛ぶ男」がどこへ行くのか、誰も知らない。知ることができない(読書記録13)

■未完の絶筆初めに触れなければならないのは、見出しの通りだということです。 完結していな…

水瀬 文祐
4か月前
111

勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)

■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤労感謝の日」、表題作「沖で待つ」、「みなみのしまのぶんたろう」の三作品が収録されております。 「勤労感謝の日」と「沖で待つ」は解説を読めばわかるように(解説を読むまでもなく、多分肌で感じるでしょうが)、作者の体験が濃厚に反映された短編になっています。 「みなみのしまのぶんたろう」は童話あるいは昔話的な趣向の作品ですが、これもやはり前述の二作のように、働くということが根底にあるのだと思い

日本人にバベルの塔は築けるか(読書記録6)

■AIの文章の是非是非、と書きましたけれども、是非を論ずるつもりは私にはなく。 きっと偉い…

水瀬 文祐
5か月前
84

世界とは城であり、城とは世界である(読書記録2)

■はじめにタイトルは私が勝手にそれっぽく書いたので、本文中に似た表現があるわけではあり…

水瀬 文祐
6か月前
19

わたしたちは人間か、それともただの風景か(読書記録1)

■記録をつけるにあたって前提として、私は批評というものが致命的に苦手です。大学の授業で…

水瀬 文祐
6か月前
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