勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)
■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤労感謝の日」、表題作「沖で待つ」、「みなみのしまのぶんたろう」の三作品が収録されております。
「勤労感謝の日」と「沖で待つ」は解説を読めばわかるように(解説を読むまでもなく、多分肌で感じるでしょうが)、作者の体験が濃厚に反映された短編になっています。
「みなみのしまのぶんたろう」は童話あるいは昔話的な趣向の作品ですが、これもやはり前述の二作のように、働くということが根底にあるのだと思い