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愚読録~読書感想文~

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私が読んだ本の感想をまとめたマガジンです。 読書ペースで更新頻度は変わります。月5本くらい更新できればとは思います。 本選びに迷っている方、本を読んでどう感じているのか知りたい、… もっと読む
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#小説

あなたが思い出す言葉は、何に書かれていた?(読書記録17)

■はじめにサムネイル画像は「針がとぶ」でAI生成したものです。作品の内容とは関りありませ…

水瀬 文祐
3週間前
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乙女と間の抜けた男、それから石板(読書記録16)

■男は叡智の図書館に、私は病院に今回読書記録を残しますのは、多崎礼著:「叡智の図書館と…

水瀬 文祐
1か月前
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「飛ぶ男」がどこへ行くのか、誰も知らない。知ることができない(読書記録13)

■未完の絶筆初めに触れなければならないのは、見出しの通りだということです。 完結していな…

水瀬 文祐
3か月前
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勤労感謝の日に、大きなサンマが沖で待つ(読書記録8)

■タイトルは収録作の特徴を「沖で待つ」(著:絲山秋子)は短編集になっておりまして、「勤…

水瀬 文祐
4か月前
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日本人にバベルの塔は築けるか(読書記録6)

■AIの文章の是非是非、と書きましたけれども、是非を論ずるつもりは私にはなく。 きっと偉い…

水瀬 文祐
4か月前
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世界とは城であり、城とは世界である(読書記録2)

■はじめにタイトルは私が勝手にそれっぽく書いたので、本文中に似た表現があるわけではあり…

水瀬 文祐
5か月前
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わたしたちは人間か、それともただの風景か(読書記録1)

■記録をつけるにあたって前提として、私は批評というものが致命的に苦手です。大学の授業でも嫌って履修しなかったほど。でもゼミ担当の先生は私に小説ではなく、批評を学ぶことを勧めました。 したがって、あの文章が当時のこういう世相と結びついていて、とか、この人物の心情はああだこうだとか、したり顔で述べることはできないのです。 ですので、ここに記録するのは本当に単純な読書感想文になると思います。合っているか間違っているかに関わらず、私が感じたものを感じたままに書き散らかす、そんな