新規事業開発に必要な3つの力
少し前ですが2019年の調査で、日本の大企業の94.2%が中長期で取り組むべきテーマとして「新規事業」を掲げているそうですね。
リクルート史上最年少の新規事業開発室長として知られ、現在は企業内新規事業開発を手掛けるアルファドライブの麻生さんは、
新規事業 = 自分の頭で考えたことに、自分で顧客を見つけて、自分で商売にする業務
と定義され、時代がどんなに変化しようと必ず生き続けるスキルである、とこの本で語っています。
そんな新規事業開発を担当するポイントとして、
・ゲンバ = 課題の根深い現場
・ホンバ = 新規事業開発の最前線
この2つを訪れて刺激を受け、「原体験化」することが重要だといいます。
さらに、新規事業開発には、
1)Network = 異分野をつなぎ、ネットワークする力
2)Execution = あらゆる業務を実行し、やりきる力
3)Knowledge = 知識と教養
という「3つの力」を備える必要があり、意外なのは「ネットワーク力」は人数の多さというより、異分野の人たちとゼロから人間関係を構築し、「ゲンバ」と「ホンバ」の深い情報を引き出す方が重要になる、ということでした。
これまで交わることがなかった組織・産業・セクターの「間」の部分にこそ新規事業が狙うべき領域がある。
だから初めて出会う方とお互いに大事なことを質問し合うことは、魅力的な事業アイディアを日本全体で増やす第一歩となるのですね。
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