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第12編「本と珈琲とドライフラワー」振り返り


第12編「本と珈琲とドライフラワー」
場所.
THE RELAY(札幌)

出店.
(本)本と珈琲と〇〇 (上川町)
(珈琲)THE RELAY (札幌)
(ドライフラワーと花器)nan ca deal (遠軽町)
(麦わらのヒンメリづくり)えぞりす企画 (上川町)

今回の主題は、ドライフラワー。
そもそもの開催の発端は、
THE RELAYの深澤さんにお声掛けいただいたことから始まりました。

こちらとしては、札幌市内での初開催ということで、
「さて、何をテーマにしよう」と、かなり悩みました。
今までは都市部でほとんど開催していなかったこともあり、
その場所にある素敵な人・モノゴト、
もしくはそこにない人・モノゴトから
企画をなんとなく考えることが多いのですが、
(もちろん、こんなことやりたいと最初から人も主題も決まっていることもあります)
札幌という大都市、ほとんどの人・モノゴトが揃っている場所であり、
なかなかポンとアイデアが降りてこなかったのが正直なところでございます。
Google MapでTHE RELAYの周りを隅々まで見渡し、ないものを探しました。
結局アイデアは降ってこず、もうこれは、とりあえず好きなものか好きな人を呼ぶしかない、と開き直り、
安定のと言っては語弊があるかもしれませんが、
本と珈琲と〇〇の世界観を理解してくれている(第三編第八編に出店していただいた)nan ca deal の長瀬さんに相談したところ、二つ返事で快く引き受けてくださいました。
(THE RELAYのビルの横には思いっきり花屋さんがありましたが)

長瀬さんは #はなひとまち と銘打った、草花を通じて人が繋がり町を愛する世界を作る活動もなされています。
道内各地で、道端の草花やドライフラワーと、古家具のアレンジメントのワークショップなどを開催されていて、
今回は、それに因んだ回にしようと、ドライフラワーを主題とする運びになりました。

会をさらに趣あるものにするべく、
上川町でも公私共に仲良くさせていただいている、
えぞりす企画のあさみさんにもお声掛けさせていただき、
ヒンメリづくりワークショップも
コンテンツの一つに加えまして、今回の出店者が固まりました。

主題がドライフラワーに定まり、今回の企画のストーリーを考えました。
THE RELAYでは、全国各地のロースターさんの珈琲を取り扱い、
抽出方法などを再現し、提供しながら、
その際には、形状の違うカップで味わうことで、
飲み口や風味が変わるという提供方法をとっております。
珈琲に詳しくなくても、珈琲の奥深さを体感できる
とても面白い仕掛けでございます。

一つそのような工夫が入ることで、先にも言った通り、
珈琲に詳しくなくても、その世界の面白さに触れることができます。
ドライフラワーのアレンジメント、ヒンメリづくりに関しても、
知識や技術に頼らない、自分の手で作られた「作品」が
生まれておりました。

各々の思い思いの花と器に、
決して硬くない、自分の世界を表現していく。
パッと見、規則のある幾何学形に見えるヒンメリも、
自分の手で、麦わらの空洞に針で糸を通すという人間的動作により、
良く見れば愛らしい歪みが生まれる。

お客様方それぞれの、小さな素敵な世界が、
次々と生成されていきます。

毎度、イベント当日には、
私タサキの書き下ろし短編小説をお配りしておりますが、
今回は来店していただいた瞬間に押し付けがましく
お客様にお渡し致しました。
その甲斐あってか(あまりにも強引だったためか)
皆々様、珈琲を待つ間や、順番待ちの際に
本を開いていただいてくださっており、
本企画の思いに少しでも触れていただくことができたのではないかと、
誠に勝手ながら、満足しております。

さらには、札幌の女学生たちがお手伝いに来てくださいまして、
設営から撤去まで本当に助けていただきました。
THE RELEYのお若いスタッフさまにも、非常に刺激を受けることができました。

この会を機に、私自身なぜこのような会を企画しているのかと
改めて考えるきっかけになりました。

次回以降も是非、現場にお越しいただけると幸いです。
出店者の皆様、誠にありがとうございました。
皆々様、今後とも何卒よろしくお願いいたします。


企画 タサキアツヤ
写真 なぎ
   タサキアツヤ

本と珈琲と〇〇 instagram


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