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ローライズ基本フォーム

ストラップを長くしてベースを低く構えるローライズ・ベーシストたち。
カッコいいです!!(完全な思い込み、呪縛です…)

このシリーズはそんな呪縛にかかっているベーシストたちのために、どうやったら楽にカッコよくローライズ・ポジションでベースが上手く弾けるか、をテーマに解説して行きます。


ヘッズアップ

こんにちは、アラカン・ベーシストのブギーのび作です。
間が開いてしまいましたが、前回は右手の親指の付け根と4弦の交点の位置のバリエーションによって、ローライズにも真正ローからハイローまで、バリエーションがあることをお話しました。(レフティの方の場合は、右左を読み替えてね…)
では、逆に共通する特徴は何かあるでしょうか?
今回はそのあたりをお話したいと思います。

1つ目は、ヘッドを上げてベースを立て気味に構えている、と言うことです。
前回参考に上げた動画のベーシストのほとんどはネックが水平面から45度以上に上がっていました。(唯一の例外はシド・ヴィシャスか…)

これには左手の運指が楽になるというメリットがあります。
もう1つ、立てた方がボディエンドが下側に来るので、見た目の重心がより下がってさらにカッコ良い!というのもあるかと思います。

シド・ヴィシャスのように水平に近い方がカッコ良い! というご意見もあるかと思いますが、これを成立させるには、高さ、右手、左手、の条件をうまく揃えなければいけないので、詳しくはまた別な機会にお話ししたいと思います。


指弾きが有利

ピック弾きをするためにはどうしても右手首を少し曲げないといけないので、その分ボディを上げないと弾きにくくなります。その点指弾きだと手の甲から指先までの長さの分だけ低くい位置で弾けるので、ローライズには指弾きの方が有利です。

ピック弾と指弾のリーチ差

なので、ローライズ・ベーシストは指弾率高めなような気がします(ブギーのび作説です…)。
例えば…

や、

ですね。

中には04 Limited SazabysのGENのようにピックでゴリゴリ弾くローライズ・ベーシストもいますけど… どんな時も型にはまらないヤツがいる、ってことですね。(ヤツとか言っちゃてスミマセン…)


スラップはサムダウン・スタイル
(親指下向き)

これは当たり前と言えば当たり前で、ローライズで親指を上に向けると弦に届きません。結果、スラップをする場合は必ずサムダウンになります。
こんな感じ(12:11~14:34あたり)です。


左手は制限の多い世界で自由に

ベースやギターにとって、構える位置が低ければ低いほど左手は自由に動かしにくくなります。右手については高く構えると肘や手首を強めに曲げなければいけなくなって筋肉の緊張も強くなりやすいので、必ずしも楽とは言えないのですが、左手は高く構えるほど楽になると思います。
それなのに、そんな制限の多い世界で、ローライズ・ベーシストたちは囚われなく自由に左手を動かし、音を紡いでいます。

そのため、左手のフォームはポジションやフレーズによってフレキシブルに変化します。その中でも特徴的なことを2つ挙げておきます。


ローポジションで親指を指板側に出す

左手で自由にフレーズを弾くためには指を立てることが基本なのですが、ローライズでローポジションで指を立てようとすると左手の手首にとても負担がかかります。そのため、ローライズ・ベーシストはローポジションでは特に親指を指板側に出すいわゆる"握り込み"フォームを使うことが多いです。
こんな感じです。


ハイポジションでは親指をはずす

ウッドベースとかではよく見ますが、ローライズではハイポジションに指が届きにくいので、親指を外して自由に高い音を弾きまくります。
特に女性や手の小さい人はよくこの奏法を使っているように思います。

一瞬なので分かりにくいかもしれませんが1:50あたりのスライドから入るオブリガードのところ、きれいに親指がネックの下に見えています。


まとめ

いかがだったでしょうか。
まとめるとローライズ基本フォームには以下のような特徴があります。

  1. ヘッドを上げてベースを立て気味に構える

  2. 右手は指弾きが有利

  3. スラップはサムダウン・スタイル

  4. 左手フォームはポジションやフレーズにあわせて変化する

弾きにくいというイメージが強いかもしれないローライズですが、実際のローライズ・ベーシストはとても躍動的なプレイヤーばかりです。
実のところ、力を入れるべきところに入れて、抜くべきところをしっかり抜いているんですね。

今回は、ローライズ基本フォームの解説でした。
次回は、僕自身がどんな工夫をしているか、紹介してみたいと思います。
ではまた。



最後まで読んでくれてありがとうございます。何か1つでも参考になったなら嬉しいです。

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