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親指うえした問題

ベースの花形、スラップ奏法。
いろんなジャンルで使われています。

ところで、マーカス・ミラーとフリーでは右手の感じが違うことに気づきましたか?


サム3流派

こんにちは、アラカン・ベーシストのブギーのび作です。

前回、スラップの基本テクニックは3種類と書きましたが、中でも一番重要なのがサム(サムピング)と言われるテクニックです。
サムは親指で弦をたたいて音を出す奏法なのですが、実はこの方法には主に3つの「流派」があります。

1つ目は親指を上向きに構えて、叩きながら弦を通過する
振り抜き派」、
2つ目は親指が上を向いたまま弦を叩いて跳ね返る
バウンス派」、
そして3つ目は親指が下を向いたまま弦を叩く
サムダウン派」です。

ちなみに、親指を下に向けて構えて弦を通過することは出来ないので、
「サムダウン振り抜き派」はありません。

親指の向きと、親指が弦を通過するかどうか、の2軸で図にすると、こんな感じでしょうか。


「スラップ、やってみよう」と思って、最初に引っかかるのが、このサムの流派が分かれていることだと思います。僕はこれを「親指うえした問題」と呼んでいます。今回はこの「親指うえした問題」に向き合うための参考情報を提供したいと思います。

同じフレーズを何種類ものやり方で練習するのは大変なので、自分の目指す流派を先に決めておくと迷いが減って練習が楽になります。とは言え、どれを選べば良いか迷いますよね。

結論から言ってしまえば、自分の好きな流派を選べばいいのですが、ストラップの長さや、他のテクニックの使いやすさ、音色、などと関係がありますので、自分の好きなベーシストや、好きなジャンルでスラップをやってるベーシストを参考にすると良いと思います。

でもまあ、あまり固く考えなくても大丈夫です。
後から宗旨変えもできますし、少ないですけど「曲によって使い分ける」という人もいるようです。


各流派の四天王

イメージをつかみやすいように、それぞれの流派の代表的なプレイヤーを集めてみました。(敬称略)
語呂がいいようにタイトルには四天王とかつけていますが、単に僕が知ってる有名な方(or 個人的に好きな方)を集めただけで優劣とか関係ありませんので、そこは軽く流してくださいね。


振り抜き派

まずは振り抜き派です。
スラップベースの始祖と言われるラリー・グラハムのスタイルなので、この流派に属するプレイヤーはとても多いです。

まずはスラップ奏法の始祖、ラリー・グラハム


FUNKジャズ界の大御所、マーカス•ミラー


Ikuo


FチョッパーKOGA


バウンス派

そして、バウンス派。
1980年代から活躍しているプレイヤーに特に多いような気がします。

ルイス•ジョンソン


マーク•キング


鳴瀬喜博


ジョージ・アンダーソン


サムダウン派

フリー


T.M. スティーヴンス


Kenken


ブライアン・ブロムバーグ


どうでしょう。なるべく違うタイプのプレイヤーを選んだつもりなのですが、イメージが湧いてきたでしょうか。とりあえず、3つの流派が特定の音楽ジャンルに縛られているわけではない、ということは分かるのではないかと思います。

さて、ストラップの長さとの関係で行くと、短い方から順に以下のようになります。

  1. バウンス

  2. 振り抜き

  3. サムダウン

でも最後のブライアン・ブロムバーグはサムダウンだけどストラップ短めですね。例外もある、と言うことです。

ちなみに、僕はどうしてもストラップを長くしてベースを持ちたいので、サムダウン派です。


3つの流派のメリットデメリット

ここは(僕も含めて)誰か一人の説明をしっかり理解しようとるよりも、何人かの意見の共通点を見つける方が真実に近づける気がします。
ここでも先人たちの知恵を集めることにしてみました。

人によって、流派(スタイル)の分け方も2つになっている場合がありますが、よく聞いていると皆同じことを違う角度から説明してくれていることが分かります。

まず、藤谷一郎さんです。

そして、むうさん。

最後に、Mutsumiさん。

いかがだったでしょうか。

結局、みなさん好きなスタイル(流派)を選べばいい、とおっしゃっていましたね。


まとめ

今回のまとめです。

  1. サムには3つの流派(スタイル)がある

  2. 各流派の四天王ご紹介

  3. 自分の好きな流派を選ぼう

いかがだったでしょうか。
参考になれば幸いです。

ではでは。



最後まで読んでくれてありがとうございます。何か1つでも参考になったなら嬉しいです。

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