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9.「これってどうやるんですか?」→「どうやったらいいと思いますか?」と返された時どうしますか?

「手ぶらで教えを乞おうとする人間が世の中多い。」
それってぶっちゃけどうかと思う。
人に教えを乞う場合必ず、提案か手土産の一つでも持っていかなければいけないと思う。

人は人の為になんか生きていないし、誰しも自分が一番、その人に物を教えて自分にも返ってくるんだから人は人に物を与えると思う。

この記事はストーリーになっております、マガジンを作ってみましたので、そちらから第1話からも是非ごらんください!

道場にまた顔を出す前に、練習方法等のいわゆるリング上以外での商売道具だ。
「見込みの無い奴に教えてくれるか?」

と思った。
で、そいつの身にならなかったら、それはその人の時間の無駄だ。

「こいつ変わってきたな」
と思わせなければいけない。

自分の持ちうる能力でテストメニューの中から達成に一番近い物はと考えた時、
入門テストメニュー

・スクワット300回
・ジャンピングスクワット30回×5セット
・プッシュアップ30回×5セット
・腹筋100回
・背筋100回
・ブリッジ3分
・マット運動

スクワット、ジャンピングスクワットだ。
第2話でも書いたがスクワット1000回はプロレスラー志す人間からしたら一つの通行手形だ。
まずこれを達成しよう!

そして、それを引っ提げて道場に行く!

スクワットは最初の100回くらいが一番しんどくて、そこからは不思議な話だが、キツさはそこまで変わらない。
一人でマラソンをしていて、どこかで急激にしんどくなる事って無いと思う。
最終的には気持ちの問題で「このまま続けるか、今日はこのへんで辞めるか!」というせめぎ合いになってくる。
あとはいかに回数を数えながら妄想出来るかだと思う。
駅前にケーキ屋出来たなぁ。
森喜朗の後任どうすんだ?
でも何でもいい。

そうやって、気が付いたら1000回に遂に到達した。
50回から始めて、1日10回ずつ増やしていき1カ月に300回、僅か3カ月で1000回という計算でその通り達成した。
達成した瞬間何か一つの山を登頂したような気分になれるかと思っていた。
勝手にQUEENの「We are the champion」が流れる物だと思っていたが。
結果は「永遠と続く孤独」、そんな曲を作って自分の新曲として、いつか発表したいと思う。

そこからジャンピングスクワット。
そんな足では当然満足に出来ず、階段をまともに降りれない。
階段を降りる時の足への衝撃に耐えられない。
足が震える。
今ならチワワと闘っても負ける気がする。
ただ、これでいざ道場へ!


「こいつは本気だ。」
最初に道場を訪れた時とどことなく見方が変わっているように感じた。

始めてリングにも上げさせてもらった。
そこで、初めて知ったのがテストメニューにプッシュアップというのは正確には腕立て伏せの事ではなく、「ライオンプッシュアップ」というレスリングをする人の腕立てのような物だった。
一般的な腕立てではなく、腕は肩幅くらいに、足は広く開脚、その状態から体を後ろにやり、そこから顔を地面すれすれに、そのまま這うように体を前に持っていき、最後に上体を反らすというまさにライオンがやりそうな動きだ。

そして、ブリッジも腕と足で体を支えるブリッジではなく、足と首で支えるブリッジだった。
腕は付かず腕組みした状態から、顔面を地面に付け、デコから鼻が付く状態で静止する物だった。
それはそれは地獄だった。
何たって呼吸がまともに出来ない。

そこで電話番号も交換出来た。

やはり行ってみないと何も分からない。
これでゴールの形は見えた。
後は自分の反復練習のみ。
とにかく行動行動行動!
これしかない!
だって受かると自分が決めたんだから!

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