お盆なので「やせうま」を作りました
お盆ですね。
昔は祖父母の家に親戚中集まって、盆提灯が飾られた仏間で御先祖さまに手を合わせ、お経を唱え、その後に盆団子を食べたり、晩はみんなでごちそうを食べたりしたものです。
当時は鳥人間コンテストなんていうテレビ番組もあってたりして、それをみんなで見ている途中に浜辺に行って、灯籠流しをした記憶があります。人間も乗れるくらいの小舟の舳先に男性の裸体を模した人形を飾ったものを流してましたが、あれはどこに流れていったんだろう。
人間の脳が切り取った記憶の断片は面白いものですよね。
今や核世帯化し、仏間もなければ、近くに懇意にしているお寺もなく、家に盆提灯もなく、親戚中が集まれるほどの広さの家でもない我が家。
我が親の家もマンション暮らしであり、同じような状況。というか、ほとんどの家族の形態がそのような形になっているのではないでしょうか?
とはいえ、ご先祖さまへの想いは馳せたいものです。なによりその想いが一番大切なものと思ってますので、集まれるだけの家族で集まり、ご先祖さまに感謝しながら、ごちそうを食べたりして、賑やかな姿を見せることも大事と思ってます。
あと、今年のお盆からささやかですが、朝にお線香を上げて、手を合わせてご先祖に感謝するようにしました。(お経は唱えることはできませんが)
そしてやっと本題ですが、やせうまを作って家族で食べてみました。
私の故郷のひとつである大分では、盆団子として「やせうま」というものを食べます。
やせうまというのは、名古屋のきしめんの幅をもっと広くした感じの麺、あるいはうどんを平べったくしたものとでもいえば伝わるでしょうか?
これを茹でて、きな粉と砂糖をまぶして食べるのがスタンダードな食べ方です。ちなみに大分で「だんご汁」というと、これが入っています。(同県内でも丸い団子が入っているエリアもあるかと思いますが・・・)
準備するのは、やせうまのだんご麺(大分には売っている)、きな粉と砂糖です。
まずはだんご麺(乾麺になっている)を茹でます。パスタを茹でる要領と同じです。麺の幅が広いのでお互いにくっつきやすいですので、お湯はできれば多い方がよく、時々箸で麺を掬い上げてやるとよいです。
茹でている間にきな粉と砂糖をまぶします。
今回はきな粉が18gの小分けパックになっていたので、これを一袋に砂糖を大さじ3入れ、塩をふたつまみ加えて混ぜました。
麺は10分程度で茹であがるので、水にさらして冷やしつつ、表面のぬめりをとり、できるだけ水を切ります。
そしてきな粉にだんご麺を投入。混ぜ混ぜします。
お皿に盛りつけて、ちょっときな粉の量が寂しいね、ということになったので追いきな粉も作り、これをかけながら食べました。
簡単だったし、家族にも好評でした!
味は、普通の団子よりもきな粉がよく馴染んでいるし、麺の食感、とくに歯で噛み切る時のプチッと感が昔から大好きです。
お盆らしいことができたことによる満足感もあったし、伝統を受け継ぐことの実感もありましたよ。
お盆だけでなく、やせうまはいつ食べても美味しいですので、気になった方はぜひ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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