DX(デジタルトランスフォーメーション)とツバメ避け
DX(デジタルトランスフォーメーション)って知ってますか?
平たくいうと、デジタルの技術で色んなものごとの効率化を計ろう!というものです。(以下、総務省の情報通信白書を参照ください。)
これが今、世界で推進されていて、日本も例外ではなく、私の所属する地方中小企業においても例外ではありません。
ということで、我が社もDXを導入していこう!という会議があったのですが、そこで思ったことを記載していきます。
企業からすると仕事のやり方をデジタルの力を借りて変革する、ということになるのですが、なぜそれが今必要なのかというと、人口減少により労働できる人が高齢化しているからです。
ベテランが高齢化して引退していく→労働者不足になる→人数は減るがダイナミックに生産性を落とせない→他のなにかの力を借りるしかない→デジタルトランスフォーメーション
というわけです。
振り返ると30年前、1995年以降にWindowsの普及によって世界中の企業がパソコンを導入していきました。それまでは、文章も図面もずっと手書き!だったのです。(文字や絵が発明されてからずっと)信じられないですね。
その時、企業全体がパソコンを買うために相当なお金を使ったし、パソコンを配布されてブラインドタッチを覚えなければならなかった、その時のベテラン層としては仕事のやりかたを変えざるを得なかったのです。
まあ、はっきり言って、ブラインドタッチできてないなー、と思う人や、全然オフィスを使えてないなー、と思う人はいたし、今もいます。考えてみると、今もいる人はちょうど1995年付近に入社した人たちです。
なにがいいたいかというと、現在はちょうどその時のような分岐点、過渡期にあり、そのインパクトは相当大きく(おそらく実質的には産業革命同等)、過渡期あたりに労働している人は新しい技術を使いこなせず、取り残されてしまう可能性があるということ。
その可能性はそれ以前の技術を長く使っている世代ほど顕著になるし、その時点に入社した若者も人によっては取り残されるということです。
そして、DXという変換点は、1995年前後のように、みんな同じようにパソコン、Windows、Office(当時は国内ソフトの一太郎、花子も)を導入すれば良いというような分かりやすいものではありません。
で、うちのようなありふれた(先進的ではない)中小企業ですと、会議初頭から話が発散するわけです。なぜそうなるのかを大きく3つにまとめました。
①意見を言ってもお金がかかるものはなかなか決済がおりない。→決済者が取り入れようとしているシステムを理解できず、その価値と、金額的な価値の比較ができないから。
②システムを導入することで、不得意なもの(文章作成など)をAIなどでカバーできるが、昔ながらの「やらないと覚えない」という概念にとらわれる→機械との分業制という概念が理解できない。
③結局は部所間の隔たりなどで余計な事情ができてしまい、導入できない。
とまあ、人間だな〜、と思った次第です。
理解できないものが恐ろしいのですね。
しかし千里の道も一歩から。出した意見を実現させるため、がんばりたいです。
ちなみに、この会議、リモートなどではなく対面方式でした(DX会議なのに😆)。が、発散するのでリモートでは終わらなかっただろうというのが率直な感想です。
(アナログは偉大なのです。)
と、この会議が終わって会社入り口に行くと、うちの会社員2名がTシャツ姿で脚立に登り、汗だくになってツバメよけを樋に取り付けていました。
「フンをしなければ、いくらでもいさせてあげたいんだけどね。」と。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?