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空き家→ゲストハウス→映画ロケ地→貸家
新聞連載第二弾!
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自分を不動産家と勝手に名乗っている。この説明したかな…。
要はそんな言葉はないんやけど、建築家、陶芸家、小説家と『家』がつく仕事をする人たちがいる。なんか家が付くとその業種に精通した専門家観が非常に深まる気がする。不動産だって、ただ賃貸や売買の仲介、管理をするだけの業としてやっているのではなく、不動産を活かした提案のできる人をそうやって呼んでもええかなと思って、名乗ってみた。
そんな不動産家らしい?かな?まあ、ええわ…。そんな不動産の活用があったので、新聞第二弾の記事にした。
函館山の麓エリアにある谷地頭町という町がなんか気に入っている。山があり、海が見え、昔ながらの商店街が立ち並び、あっつい温泉があり、立派な神社がある。しかし、少し街から隔絶感がある不思議なエリア。人の言葉を借りると
説明ができない遺伝子レベルで好きな町
ということだ。
そんな谷地頭の少し山の方の建物付き不動産の購入話が舞い込んできた。谷地頭温泉の少し上にある建物で、歩いて上がると息も一緒に上がることろに建っている。こじんまりした出立ちで車もどうにか縦列で2台いけるかなというくらい。築年数も40年を超えており、少し傾いている。ただ、外観はそこそこ綺麗にしており、内部も綺麗。なにかに活用するにしてもそんなに手をかけなくてもいいかも、という印象だった。ここまでだとあまり特徴もない気がするが、2階にあがり、窓から見た景色が素晴らしかった。
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谷地頭の町が一望できるだけじゃなく、津軽海峡が見え、湯川方面まで見渡せる。函館公園の一部も見ることができ、ロマンス坂を上がった先の青柳電停も確認できる。花火も場合によっては見える。左側を向くと函館山も当然眺めることができ、山も海も町もある。そして、その窓から下を覗くと敷地と同じくらいの庭が広がっている。ここも付いているのだという。元々は家が建っていたらしいが壊して長いそうだ。
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家からは階段を降りて下になるので、駐車場には使えないし、売却となると段差がネックになる可能性はあった。この時からあまり売却することは考えず、自分で使うならどうかという考えが非常に強かった。なんせ谷地頭だ。遺伝子が叫んでいる。
そして、少し出遅れているが、流行りもあったし興味もあったゲストハウスにしてみようと考えた。ここはあまり観光地に近いわけじゃないし、坂も上がる必要がある。なので、一般的な雰囲気に仕上げても対抗出来ないなと思い、この立地、この景色、この庭を活かす方向でいこうとなり、キャンプのできる、キャンプ気分の味わえる家にした。
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家の中にテントを張り、キャンプっぽい内装や家具にしてみた。景色を存分に楽しめるためにバルコニーも付けた。ここはメンテナンスや地元の木材屋から材料も取りたいと思い、栗の木の無垢材で知り合いの大工さんに仕上げてもらった。
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庭は焚き火もできるし、バーベキューもできるようにDIYでえっちらおっちら試行錯誤しながら仕上げていった。
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そしたら、コロナがきた!なんでやねん!
なんやかんや様子見したり、とりあえずできることだけ進めたりして、少し収まった夏あたりにようやく営業開始。まあ、すごい大盛況ではないが、そこそこお客さんが使ってくれた。ただ、10月以降ちょっと厳しそうな雰囲気かなと考えて、賃貸にするかも検討し始めた。そんな時にオモロイ相談話が舞い込む。
ちょっと長くなったけん、次にしよか。
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