#255 ちきりん『自分のアタマで考えよう』読書アウトプット(第7章~終章)

noteで紹介されていた本でちきりんさんの『自分でアタマで考えてみよう』を読みました。
第7章から終章です。

第7章 情報ではなく「フィルター」が大事

 仕事を選ぶというプロセスは、多くの選択肢をなんらかの基準によってフィルタリングし、自分がやりたい仕事と興味ない仕事を選り分け、適正のある仕事とない仕事を分離することです。
(中略)
 ところが学生が使っているフィルターは、「業種」や「企業規模」など一般的で粗すぎるフィルターばかりです。それではいくら企業情報を集めても自分に合った仕事を選り分けることはできません。
(中略)
 よくよく考えてみてください。志望企業を決めるのに、「就職先の現在の売上高や利益率」に意味がありますか? なかには、「オレには利益率が30%以上の会社が向いている!」という人もいるのかもしれませんが、一般的には会社の利益率とその仕事への自分の向き不向きはほとんど関係がありません。そんな無関係な情報を集めても仕事選びの役には立たないのです。

P152-154 「企業の情報」より「自分のフィルター」を探そう

 重要なことは、与えられたフィルターになんの疑問をもたず、そのまま受け入れて必死に頑張ることではなく、「自分(自社)独自のユニークなフィルターを見いだし、それで勝負していこう!」という発想に転換することです。
 自分独自の判断基準を見つけること、それがなにであるか考えること、それこそが「自分の頭で考える価値のああること」なのです。

P169 自分のフィルターで勝負しよう!

第8章 データはトコトン追い詰めよう

8章では、自殺に関する多くのデータを解説されていました。

第9章 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する

9章では、グラフの使い方で、円グラフを3つ並べるより棒グラフを3つ並べる方がわかりやすい、棒グラフだけの場合は階段グラフにするとマイナスも視覚化できるということを、グラフと合わせて解説されていました。

終章 知識は「思考の棚」に整理しよう

 私たちは日々大量の知識や情報を得ています。本や新聞やテレビから、ブログやツイッターなどネットから、さらに誰かと直接会って話すことからも、多くの知識が得られます。
 重要なことは、それらの知識をそのままの形で頭の中に保存するのではなく、必ず「思考の棚」をつくり、その中に格納するということです。単純に「知識を保存する」=「記憶する」のではなく、知識を洞察につなげることのできるしくみとして、「思考の棚」をつくるーーこれこそが「考える」ということなのです。
(中略)
 しかもこのネット時代、知識はわざわざ自分の頭の中に保存しなくても、ほしいときにいつでも手に入ります。もはや単純な知識の記憶は、たいして意味のある行為ではありません。
 一方、人は、「一度じっくり考えたこと」は知識よりも圧倒的に長く記憶に残せます。思考は知識よりも忘れにくいのです。だから「思考の枠組み」の中に知識を格納しておけば、長く忘れずにすむのです。
 新たな情報が手に入ったときには、「この情報を納めるのに適した思考の棚はどんな棚だろうか?」と考えましょう。複雑な棚である必要はありません。シンプルな二次元(縦軸×横軸)の表でいいのです。

P237-238 「知識」と「思考」の理想的なカンケイ

私はこの「思考の棚」というのがどうしてもイメージできないです。
長く続けていた瞑想でも「思考を棚卸する」「思考にラベルをつける」がわからないままです。
でも棚という三次元でなく、まずは二次元の表をイメージしてみます。

最後に「考える」のはどうするかをまとめられていました。

・いったん「知識」を分離すること!
・「意思決定のプロセス」を決めること!
・「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと!
・あらゆる可能性を探ること!
・縦と横に並べて比較してみること!
・判断基準の取捨選択をすること!
・レベルをごっちゃにしないこと!
・自分独自の「フィルター」を見つけること!
・データはトコトン追いかけること!
・視覚化で思考を深化させること!
・知識は「地溝の棚」に整理すること!

P239 まとめ~「考える」って結局どうするの?

「考える」ことを順序立てて書かれていて、わかりやすかったです。
私は、技術的に難しいものの方針を決めるにあたって、決めきれないことが多く、悩んでばかりで考えるのが得意でないと思っていました。
しかし、趣味など日常における好きなことは積極的に考えることができていないという意外な気づきを得ることができました。
この本で得た「考えること」を少しずつ仕事にも活かしていきたいです。

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