マガジンのカバー画像

「おーい!落語の神様ッ」

16
創作大賞2024応募用の作品です。落語に少しでも興味を持って貰えたら嬉しいという思いで書きました。
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

おーい!落語の神様ッ 最終話

 目を覚ますと咲太はベッドの上にいた。病院だとわかる。窓から堂々と入り込んでいる陽射しを…

36

おーい!落語の神様ッ 第十五話

 八日目、咲太が楽屋入りすると、いつもと違って賑やかだった。どうしたのかと思って顔を出す…

43

おーい!落語の神様ッ 第十四話

【神々の寄合 シーン77】  自らを半福神と称する青白い顔をした手の平サイズの爺さん達が永…

41

おーい!落語の神様ッ 第十三話

 梅雨明けの夏空。遠くに入道雲が見える。今日も暑くなりそうだ。  すでに玉のような汗を掻…

37

おーい!落語の神様ッ 第十二話

【神々の寄合 シーン66】  咲太が眠った後で、自らを半福神と呼ぶ青白い顔の小さな爺さん達…

33

おーい!落語の神様ッ 第十一話

 飛行機やホテルの手配、空港からホテルまで車で送迎してくれたのは岡津だった。人気の頃の咲…

39

おーい!落語の神様ッ 第十話

 咲太はみかんと解散して浅草から師匠宅へ向かう間、例の爺さんに初めて遭った夜からこれまでの事を思い出し、あれこれ考えながら歩いていた。  そして今の咲太のように大量の貧乏神が一人の人間に集まるのは特殊な状況に違いないと結論付けた。街中や電車の車内、寄席や新潟でも、大量の貧乏神が憑いてる人を見たことがなかったからだ。今だって周囲を見渡してみても、せいぜい両肩に乗っているくらいで、十数人を引き連れている人間は誰もいなかった。  どっかでくっ付けてきた貧乏神が何かの拍子に合体して消

おーい!落語の神様ッ 第九話

【神々の寄合 シーン49】  咲太が眠った後で、青白い顔をした小さな爺さん達が車座になって…

44