おーい!落語の神様ッ 第十話
咲太はみかんと解散して浅草から師匠宅へ向かう間、例の爺さんに初めて遭った夜からこれまでの事を思い出し、あれこれ考えながら歩いていた。
そして今の咲太のように大量の貧乏神が一人の人間に集まるのは特殊な状況に違いないと結論付けた。街中や電車の車内、寄席や新潟でも、大量の貧乏神が憑いてる人を見たことがなかったからだ。今だって周囲を見渡してみても、せいぜい両肩に乗っているくらいで、十数人を引き連れている人間は誰もいなかった。
どっかでくっ付けてきた貧乏神が何かの拍子に合体して消