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自分のブランドを始めた本当の理由:01

昨年の9月からBONVOYAGE(ボンボヤージュ)という名前でブランドを始めました。昔からものづくりが好きだったので、もしかすると自然の流れで始めたのかなと思う方もいらっしゃると思います。

しかし自分のブランドとして始めるまでに、私には乗り越えなければならない大きな壁がありました。それに伴い葛藤、に苦難、毎日ノートに自分の気持ちを吐き出しては消すというような自問自答の日々を送っていました。

今回は「自分のブランドとして活動を始めたのか」というお話です。

↓こちらがBONVOYAGEのオンラインショップです◎ぜひ見てみてね。

たったひとつ、心から望んだことは、

■もう何もいらないから、楽になりたい。

2023年の4月末にとってもお世話になった会社を辞めました。理由は心身を壊してしまったからです。社会の荒波に飲まれ、メディアやSNSが発信する一般論に心削られ、求められる社会人になれない自分自身のことを否定し続けた結果、自分が生きている意味をも見失っていました。

ひどい自己否定で心はボロボロ、満たされない心を紛らわすためにお酒の量も増えたので体もズタズタ。本当に何も活動出来ない状態でした。当時の私は相当ボロボロだったので、会社の人にも周りの友人にも心配をかけていたと思います。

(もう何もいらないから、楽にさせてくれ。)

毎日そんなことばかり考えていました。けどそんな限界状態の時に、1つだけ心から望んだことがありました。それが

「服を作りたい」

って願いです。眠れなくても、具合が悪くても、友人のための服のデザインが溢れてくる感覚を今でも忘れることができません。私は自分の思考・思い・願いを表現した服を、誰かのための服を作りたい。それが私なのだと、やっと心からの声に耳を傾けることができた瞬間でした。

小さい頃から好きだったものづくりが、泣き喚くしかできなかった暗黒時代の自分に取って大きな光に見えたのです。

その心の声に気づけた時から何か作りたいという思いが溢れ、自己満のための古着リメイクをしたり、刺繍作品をオリジナルのデザインから作ったり、とりあえず手を動かしていました。

そしていろんな手続きを終え5月に地元に戻りました。

■「旅に行かない?」

地元に帰ってきてから6月と7月の上旬にかけて、友人たちから「旅に行かない?」と誘われました。福島の猪苗代でカフェ巡りしたり、うまい米を食べに行くために新潟に行ったり、好きなイラストレーターの展示を見に石巻に行ったり、大学の教授のお家にお邪魔したり。友人たちが私のことを様々なところに連れ出してくれました。

あの頃の私は弱りきっていたので、話す内容も全然トンチンカンなこと言ったりしていたと思いますが、ありがたいことに友人たちは私に手を差し伸べ続けてくれたのです。

その時に出会った景色、見た展示、語り合った内容、その1つ1つの思い出が私のボロボロだった心を癒してくれました。心に元気が戻り始めた時に、ふつふつとまた作りたいという感情が溢れてくるようになりました。けど今までの創作意欲と違うのが、自分のためじゃなく誰かのために作りたいという感情です。

■ 心からの望みを解放してあげること。

7月中旬に大学時代からお世話になっている方と久しぶりにお話する機会がありました。その方のことを勝手に私はヒアリングの師匠と呼んでいます(笑) とっても深堀が上手な方なんです。自分でも考えたことない深層心理にある言葉を掬い上げてくれるような感じで、いろんなお話をしました。

その時に「私は自分のものづくりを仕事にしたい」という気持ちに気づけました。ただ自己満のものづくりじゃなくて、仕事として自分のものづくり、表現活動をしたいんだということに気づけたのです。

気づけたというか、決心したという言葉の方があってますね。自分のものづくりを仕事にしたいという願いは元々あったと思います。けど、まだ年齢が若いとか、経験がないとか、そんな「やらなくていい理由」をわざわざ見つけてやりたい気持ちに蓋をしてたんですよね。そんな蓋を開けて、心身ともにボロボロだった自分が唯一望んだ「服を作りたい」って気持ちを解放してあげることにしました。

そして自分のブランドを持って活動しようと決意しました。


今回はここまでにします。次回はBONVOYAGEというブランド名の由来をお話しますね。

ここまで呼んでくれてありがとうございます◎
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【第2話投稿しました↓】 

続けてこちらのお話もお楽しみください🙌


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