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「いいし、いいし、別にいいし」 ハチがぶんぶん歌う日曜日の昼下がり、カフェテリア「マジカ…
四ツ葉のクローバーを見つけることが得意な智秋(ちあき)は、今日も小学校の校庭にある花壇…
ジーーーーーー ジーーーー 「ちょっと」 「ん?」 「マツリ公園もだったよ」 「ほんと?」 「…
線路越しに夕日が見えて涙がつたった 理由がないわけでは無い 思いあたってる すずめの声も…
これは、僕が去年の七夕の夜に経験した、不思議なお話。 その日は、おばあちゃんから教わ…
今夜は満月です。月では、満月を迎えるために、住人の皆さんが昼間から大忙しで準備をしてい…
「甘酸っぱくてジュワっとするだけじゃないんだよなぁ」 足を組み、頭を両手で支え、椅子を信頼しきって反り返りながら、苺説明本部のイッチーは言った。イッチーの前でメモをとるのは、新入りのイゴだ。 「と、おっしゃいますと」 「うん、あのね」 イゴの問いかけにイッチーは即座に反応した。 「そこには大事なものが抜けてるんだよね」 「大事なもの」 「そう」 イゴは、メモをとるペン先を見つめた。何度も言われていることなのに、なかなか思い出せない。イッチーは反り返るのをやめて座り直し
ケロケロケロケロケロケロケロ。 紫陽花についた緑色の葉っぱの上で、夕陽池いっぱいに響…