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線路越しに夕日が見えて涙がつたった

理由がないわけでは無い

思いあたってる

すずめの声も

あの子たちの声も

聞こえない

ただ

風は感じる

スサーサー

水を乾かすそれは冷たい

スサーサー

茜色に輝いて沈んでいく

もうじき電車がくる

今朝も電車が遅れた

だけどもうじき電車がくる

私は、おなかが空いた

スサーサー

スサーサー

なんだか

スサーサー

きゅうりの浅漬け食べたいな

(了)


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