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大学で学んでいること、美術

私は関東圏の美術大学に通う美大生です。洋画専攻で、主に普段の実技では油絵を描いています。今回は自己紹介も兼ねて大学の実技で何を学んでいるかを書いていきたいと思います。

油絵といえばモナリザ?

最近の洋画専攻では、宗教絵画のような古典技法を学ぶだけではありません。現代美術という大きな枠組みの中に存在していて、表現の可能性を探ることを学んでいくので、パフォーマンスのような空間を大きく使った展示(インスタレーション)であったり、色鉛筆や水彩絵の具、アクリル絵の具など、様々な描画材を使ったり、写真作品、映像作品を作るのにPhotoshopなどのデジタルツールまで扱う等幅広いのです。そんな中で私たち学生は自分の伝えたい事は何を素材に扱うことで表現できるかを模索します。

洋画専攻が扱う道具

美術は答えがたくさんある迷路のようなもので、様々なゴールがあり、違う道を通ったつもりでも同じ場所にたどり着いてしまうことも多いですがまたそれが学びにもなります。作品を通して他人と自分が考えていたことが実は似ていたなんてことも分かりますし、同じ感情でも捉え方が人によって異なることや、同じものを見ていても興味を持つ観点も異なってくる、そんな微妙で絶妙な捉え方の差が見えてくる面白い学問です。

作品を発表するということは、鑑賞者にプレゼンテーションをしているかのような感覚です。こんな見方、考え方がありますよということを伝える。この作品を観た後、こんなことを考えて欲しいとか、こんな感情になって欲しい、という思いを込める、そんな”伝える方法”を私は視覚的に表現することで学んでいます。

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