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自分らしさ と 安全

介護における「自分らしさ」と「安全」について研究中、、いまかんがえていることをメモしておきます。

介護の現場では、このようなことがあります。

ハナコさん(86歳)は、喉のとおりが悪く、食事するときは喉をつめないか注意が必要です。ハナコさんの大好物は「きなこ餅」です。

そこで、どちらを優先して支援するか?ということを考えます。

『自分らしさ』・・ケガや命にかかわるようなリスクがあっても、それをわかった上で自分がしたいコト。もしくは、家族にしてもらいたいとおもうコト。 ハナコさんで言うと、「きなこ餅を美味しく食べる」ことが『自分らしさ』につながると思います。

『安全』・・自分がしたいコトや、家族にしてもらいたいコトがあるけど、リスクを考えると、それをしないで安全を優先するコト。 ハナコさんで言うと、「きなこ餅は喉を詰めてしまう危険があるから、きなこ餅は食べないようにする」ということが『安全』につながると思います。


この間の支援を考えてみると、「ハナコさんが食べやすいようなサイズに餅をカットして、飲み込みやすいようなやわらかさにして食べる」という方法があるかもしれません。

しかし、介護現場では、利用者さんの『安全』を優先してしまって、その人が本当にしたいコトや、好きなコトができなくなってしまう傾向があります。果たしてこれで、その人の尊厳は守られているのでしょうか。リスクばかりを気にしてしまって、そこに利用者さんの気持ちがなくなってしまうのは、とても悲しい気持ちになります。

だからぼくは、『自分らしさ』も『安全』も両方、大切にしたいとおもっています。

まず『自分らしさ』ってなんだろう?を知って、それに対してのリスクがなんなのかを予想して、『安全』にできる方法を一緒に考えていきたいです。


ただ、これはあくまでも、僕自身のおもいなので、利用者さんや家族さんの意向をしっかり汲み取りながら支援していきたいと思います。

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