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慈愛に満ちたリーダー クン

WayV 日本FCイベントを終え、グループ再編成へ。遂にNCT全体コンの開催も発表され、怒涛の供給が続くこの頃。5月の単独ペンミでは、まさかの日本語曲の発表もあり、メンバーの穏やかさが波及していく温かい空気感の現場で、彼らの等身大の人柄を直に感じられるひと時でした。

遡ること数ヶ月前、Phantomのプロモーションで、一人空を舞うクン哥を見て「この人の凄さを書き残さねば」という使命感が発動したので前回のヤンヤンに続きメンバー個人編noteを綴ることに。

努力の先で掴んだ幸運

面識も無い人の話をするのは難しい。でもクン哥は素晴らしいスキルを沢山お持ちなので事実に基づいた話が出来ます。助かるね。実行力を裏付けるエピソードが無限にある人の言葉は聞き入ってしまいます。改めてプロフィールを。

钱锟 WayVのリーダー
1996年1月1日、中国福建省三明市泰寧生まれ。2012年の高校在学中に7万人が参加したプロジェクトで台湾の男性アイドルグループ新小虎隊メンバーに選抜される。2015年には広州市で開催されたSMグローバルオーディションに参加し合格。学生時代から音楽制作に取り組み、北京现代音乐研修学院を卒業。NCT U:WITHOUT Uの中国語版歌唱メンバーでありNCT2018に参加後、2019年WayVメンバーとして正式にデビュー。

wikipedia及びメディアでの本人談より引用

北京现代音乐研修学院は、民办非学历高等教育机构に分類される教育機関で正確には大学では無く専門学校の位置付けだったかと。在学中には、寮でZhu Xingjieとルームメイトだったり、NCTの中では唯一(*ウィンシャオも在籍中ではある)キャンパスライフを送った方。ちなみに同じ敷地内の北京市现代音乐学校にはロンジュン・チョンロも通っていました。

180525 母校の卒業式に招待されセレモニースピーチを行った際の写真

威神の皆は割と自分のことを配信で話すので本人発信での情報が得られます。その中でもクン哥の入社までのエピソードは中々に凄い。

約10年前、かつて80~90年代にかけて台湾で大ブームになったアイドル”小虎隊”のリバイバルプロジェクト「新小虎隊」に参加し、オーディション時に自作曲「星期二」を披露し10位に。当時の参加者では最年少でした。参加した経緯は分かりかねますが、台湾出身の歌手 周杰倫のファンであることも影響しているのかなと思ってみたり。

どうやら学業専念で脱退したのちに北京现代音乐研修学院に進学。その後、広州で開催されたSMEグローバルオーディションに参加しています。この参加時に、実は事務所からのメールが受信できなかったためweibo上で案内日時が載った返信メールが来た人を探し、遂に辿り着けたオーディションは所要時間が4,5時間だったとの事でした。

長時間残って撮影などに応じた為か、その場で手ごたえがあり、親友の2人に「いけそうだけど?」と連絡をしたようです。その後、旧正月前の大晦日に家族とご飯を食べている際、着信があったものの2回切ってしまい後に韓国からの電話と気付きます。無事に折り返したあと後日2次・3次面接へ。……と紆余曲折あって今に至る。めげずに着歴を残したSM不審エンタありがとう。それと同時に彼のバイタリティは半端ないなと思いました。

ヤンさんの直播と共になんだかんだで毎回見ているクン哥の生配信。夜中のピアノ演奏にたまに現る猫……我がゴールデンタイム。リオンは音楽が好きなのか色んな音を探るかのように見ていてかわいい。ちなみに、以前の配信でkeshiの音楽が好きだと言ってました。日常の延長から生まれる音楽っていいよね。あとは、藤井風も聴いていた。何となく好きなアーティストの傾向が分かってきた気がします。

微笑みのクン

クン哥との一方的な出会いは、NCT LIFE。そして同年の春、深圳で開かれた”音樂風雲榜年度盛典”のステージに上がる姿でボーカリストと知りました。NCT U『WITHOUT YOU』の中国語ver.を歌唱しています。この曲は、デビュー特有の高揚感・刹那さがあって好きなんですよね。不変的でドープ×ディープな鳴りの”第七感”と対であり、同時リリースというのも良かった。この深圳でのステージから4月で7年という月日が経ちました。あっという間…。

当時、SR15Bを始めとしたルキズのステージはSMTOWNで見ていたものの、それ以外のメンバーは露出が少なく、為人も分からなかったので勉強がてらNCT LIFEを見ていました。これが意外にも面白かったです。クンも韓国に来て9ヶ月とかだったのにウィンウィンに通訳していたので凄いなと感心しました。また、先にNCT Uとしての活動経験はあったものの、一旦練習生に戻り2017年に公開された他2名メンバーと共にLucky 3 peopleのルキズとして再登場。127のcherry bombの撮影現場に来ていたことも後に判明しました。

常に穏やかで凛とした構えでおられますが、お披露目時・NCT2018に参加している時は「おっとりとしたかわいい人」という印象でした。テヨンと共に顔付きが変わったメンバーに挙げられると思います。責任を負う立場で常に緊張感を纏っているのが関係しているんですかね。今や余裕があって包容力からついていきたいと思えるリーダー。かっこいい。役員手当もらっていますか?

NCT2018の活動期には、誰よりもWayVのデビューを匂わせて楽しみにしているのが伝わってきた。NCT VISION改めWayVは、予定よりも遅いデビューとなりましたが、波長の合うメンバーに巡り会えて本当に良かったと思います。

2022年夏、SMTOWN in Tokyo。花道前で美形行列を見ていたところ、視界に入ってきた微笑みのクンと水晶の瞳ヘンドリー。これまで肉眼で見える距離では拝んだことが無かった為、遂に間近でこの2人を見た時には心が洗われました。「我はここまで澱んでいたのか」と思うくらい、帰路に向かう足は軽やかになっていた。また、先日のペンミでは足の怪我で終始メインステージにおり、客席からは距離があったものの、味わう様に歌い上げ終始ズルい顔をしていましたね。満足度が高かった。


オールマイティーな才能が渋滞

ここでテンちゃんを引き合いに出しましょう。クンテンは、共に96年早生まれでスキル極め型。知的好奇心も高い。性格は真反対ですが、仕事に対する主体的な姿勢は近しいものを感じる。この2人が嫌悪ムードを出していても、クンがテンをとても美しく撮ることや、たまにテナ呼びしている事実を我々は知っています。写真は深層心理が垣間見えて、被写体と撮り手の関係性が少しわかるので面白いですね。クンの対人行動の根底には全て等しく『愛』があります。

Photo by Kun.


・歌上手い
・料理
メイクアップ
飛行機/ドローン操縦:Aライセンス取得
・マジック
・写真撮影
作曲
スカイダイビング
・動画編集
・ボイパ
・ヴァイオリンのチューニングができる(少年威计划での一場面)

一部、関連動画のリンクを挿入

高度な趣味をお持ち。相当、探究心が強いんだと思います。拙者が思う"クン哥おもろポイント"は『スキルを難なく披露する』ところ。技術を習得する過程もオタクのためにコンテンツ化はしているものの、気付いたら小型機を操縦しているし、自分自身が楽しむ・好奇心を満たすことを第一として行動に起こしているのが素敵だなと思います。自分のための学びには美しさがある。多趣味で1人行動できる人間、好みです。(私情通ります)

生配信でも趣味のマジックをよく披露してくれます。手品って人の関心を惹きつけて集中させる必要があるから、ステージ上での表現力・表情の上手さはここから来ているのでは?以前、ショーケースで披露してくれていましたが今後のイベント時にも実際に見てみたいですね。

クンの個人コンテンツ『Kun's Cloud』ではナレーションのアフレコから編集・BGMまで本人が手掛けています。クンの穏やか配信後にシャオジュンの配信見ると対照的で面白いです。みんな違ってみんないい。



デビュー当時には「機会があったらパイロットの免許を取りたい」と言っていました。
……………………はい、取得されています。

そして自らもライセンスを取得の上、空を舞っておられます。(怪我完治したらNCT全体コンでパラシュート登場なるか?) クンは、ステージやイレギュラーな事が発生したとき、至って落ち着いて対処していることが多いです。スカイダイビングとか命懸けの趣味を持つ人の余裕感・冷静さを感じますよ。


歌を愉しむ

クン哥の歌い方は、鼻濁音が特徴的で綺麗です。シャオとのユニット曲「Back To You 这时烟火」は、PhantomのアルバムでTry My Luckと続いて聴いたことで、壮大な本編から一転し、夢から醒めたような捉え方ができた。対照的な音色を聞くと、違った角度から音楽を楽しめますよね。楽曲の繊細さを再認識しました。タイプの異なる優しさを持つ威神のメインボーカリストの歌声はぜひ生歌+バンド演奏のit's LIVEで。MVは天界空間です。

包み込んでくれるような温かさを感じる歌声でバラードでは甘美なのに、ダンス曲では楽曲の勢いを上げるのもクンの歌声の特徴。ここぞという時に安定感のあるボーカルで決めて、心得顔で締める。


作曲家としての一面

※彼らは同業者

音楽系の学校を卒業し、デビュー前から楽曲を制作してきていますね。特に自分が好きなクン自作曲は『故人归』と課題で作っていた『オーケストラ曲』。故人归は16歳の頃に友人が作った詩に音色を付けたことで生まれた曲です。当時の映像は以下より。

この楽曲のリバイバルを2020.12に投稿してくれました。中国3000年の歴史を感じる壮大なサウンド。映画のサントラとかにありそうです。心を清めたい時に聴いています。この曲でウィンウィンよ、舞っておくれ。(自作動画はこちら

他の作曲家やミュージシャンとコミュニケーションをとるためにレコーディングスタジオによく足を運んでいます。彼の強みはデモ音源やinstrumentalを公開できるところ。配信でよく聞かせてくれます。色んな作詞・作曲家が一同に集結するソングキャンプにも参加していて、インスタでもやり取りをしているのをよく目にしますね。「phantom」の発売時には直筆サインとメッセージ入りのCDの写真を各クリエイターのDMに送っていて、彼らが凄く喜んで投稿していました。さすがの営業力。ちなみに以前、週刊アイドルの事前アンケートにて"最近かっこいいと思うステージ"の回答で(G)I-DLEのNxdeと書いていました。(納得と信頼の選曲)

彼が'しごでき'なのは、誰もが知っていることでしょう。授賞式でマークが披露したラップの音源を即サンクラに載せてくれていたので。制作に携わった曲のデモと共にプロセスを紹介してくれるため、毎回とても聞き応えのある話を聞くことができます。NCT LABで発表した自作曲『Rain Day』の解説はいつも以上に熱が入ってました。

強さと優しさの共存

スイートフェイスの持ち主ですが、単に同調するだけの優しいタイプではないように見受けられて良い。クン哥の優しさは、愛を持って手放し、諭すタイプ?それを感じたのが「お互いに作業(勉強)しましょう:Study With Me」と言い、本人は黙読をしていた回。時折こちらを気にかけてくれて話してくれましたが基本自分のペースで進行しているのが良い。リアルタイムで時間を共有しているのがかなり新鮮味があって楽しかったです。チョンロを自室に呼んで、崩れたハンガーラックを直している回も面白かった。

喋らなくても画角がもつのは、さすが過ぎる。そして読んでいたのは『被討厭的勇気(嫌われる勇気)』 リーダー・制作人として人との関わりが多く、統率していく方だからこそ勉強を兼ねて読んでいたのかな。クンは相手の自主性を育てるところが、会話から垣間見えるので主導者ポジションは適していると思います。組織に属していないし他人の意識を変えたいと思っていない自分とは無縁な本だったけれど、それも先入観の表れか…ということでいつか読んでみることにします。

アイドル乃至、芸能人は自己と職業の境目が曖昧な仕事である故に感情のコントロールをすることが多く、自身の感情が分からなくなる割合が高いと思います。それに加えて、共感力を利用したビジネスがアイドル産業な訳で。どこかパーソナルスペースを守る姿勢が見えたり、仕事以外の趣味を多く持つ人に興味があります。他者を介在させずに幸せ・喜びを得ることが上手い人は、誰に対しても分け隔てなく優しいと思うので。


行動することが動機を生む

「動機があってこその行動」が一般的だけど、クンを見ていると"続けていたことがスキルになって自分の夢になる" こともあると知った。行動力と経験ありきで生まれる目標は強い動機になり、それが結果『実行力にも繋がっている』気がするため。やりたいことを見つける以上に、自分の中で譲れないものを明確化することが大切ですね。『行動指針が自分の好奇心から来ている人』は興味深いし、半永久的に何かを生み出し続けられることは長所。自己肯定感を高めることにも一役買っていそうです。本当にクン哥の配信、Kun's Cloudを見て損はありません。確実にQOLが上がります。肌艶も整う。メイクオフも丁寧になりました。

不変である『何か』に縋る気持ちは、誰しもが抱くものだと思っていて、対象は作品・ヒトなど様々。アイドルを追う"オタ活"をするにしても、即物的な答えを求めにいくのではなく、自分で今の自分が納得出来るような生き方をするためにエンタメから色々学びを得られたら良い。己の人生が正解である証拠を常に探す必要はありません。人類、疲れたときはクン哥の配信見ようぜ。

ヤン坊が煽れる相手は懐が深い相手である証拠のような…

爽やかな笑顔がデフォルトでありながら、小悪魔な振る舞いや全力愛嬌で人を惑わしているクン哥。自覚的なのか無意識なのかは分かりません。中国雑誌のインタビューでは「個人的には過去を振り返るのではなく、より良い自分になれるように、新しい挑戦を受け入れ現在と未来に焦点を当てたい」と言っておられました。(カッケー)



威神とこれから

グループ再出発までの空白期 約2年間。厳しい状況下で言及出来ないことも多い中、クンは出来る限りのポジティブな発信をし続けていた。

時間を有効活用してスキルを極めること、混乱の中でも変わらぬ日常を見せるところ。メンバーにもその姿勢と明るさが伝染していたように思います。こちらが不安になるような事は言わなかった。誠実さがいつも伝わってきます。あとは、酒の場でマネージャーたちから本音を引き出したことやスケジュールの共有について会社側に催促をした話を聞くと頼り甲斐があるなと思う。2020年の授賞式に『団結こそが強さ』と聞いて育ったと語ったクン哥らしい仕事への取り組み方です。

威神・ユッケイと双方のファン、関係者のことを考えると、誰に対しても盾が無い事で余計に問題が肥大化したのが残念でしたが、未来志向で彼らの新たな門出を祝えたらと思います。

彼らは自分たちの未来に対して積極的な姿勢を持っている。"この2年間は、僕らにとって忘れられないものになった。教訓・失敗・改善すべき点など多くを学んだと思う。これらの経験をすべて生かして、これからはこれがWayVだと、すべてのファン、リスナーに示したいと思うんだ。これが僕らで、これが新しい時代なんだ"とね。

DAZEDデジタルより引用(意訳)

「30歳までには自作曲でのフルアルバムを出したい」と言っていたのでその夢が叶うといいですね。少なくとも本人が望む形で制作の場、ステージといった環境が充実していて欲しい。PhantomのRemixなど、作曲していたものがあると思うので公開が待ち遠しいです。何よりも、制作プロセスを再び見られる日を楽しみにしています。

来世では宜しくお願いいたします(?)

@威神V_钱锟_KUN
@kun11xd:メインIG
@11xn_d:📷IG
@SoundCloud
📹WayV’s Vlog(Kun's Cloud)


▶︎The First Visionペンミ日記


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