盆男

3ヶ月で15キロ減した方法もいずれ公開.

盆男

3ヶ月で15キロ減した方法もいずれ公開.

マガジン

  • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー

    タイトルの通り、好きな映画をもっと好きになるための映画レビューです! その映画を知った上で読んで欲しいのでネタバレなどは気にしません。 自らの記事と気に入った記事をまとめます!

最近の記事

好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.4『時をかける少女』〜かける×かける〜

 時は誰も待ってはくれない。だから取っておいたプリンを妹に取られたり、抜き打ちテストで悪い点を取ったり、調理実習で火事を起こしたり、自転車のブレーキが壊れて電車に轢かれたりしても、時間を戻すことはできないのだ。この映画はそんな時間の流れに対して「かける」少女の話だ。  ひょんな事から真琴が手に入れた能力はタイムーリープ、すなわち時間遡行だ。真琴はタイムリープによって何度も何度もささやかな幸せを繰り返し、安心で安全な日々を享受する。やりたくないことはやらなくてもよいし、嫌なこ

    • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.3『プラダを着た悪魔』~表現の世界で生きる者へ~

       ファッションの本質に迫るほど刺激的な冒険はない。それは人間の変貌への欲望を探究し、アイデンティティを巡る闘いに身を投じることになるからだ。この作品におけるファッションとは、決してお気軽に楽しめるものではない。それはマオリ族のタトゥーのように、何かを表すという事に命を懸けた行為、自らを装うという原点的な運動なのだ。  主人公のアンドレアは自らの夢のために、嫌々ながらファッション雑誌の編集部に入る。そこで待ち受けているのは、100グラムの体重変化や一つの縫い目の違いすら許され

      • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.2『ビッグ・フィッシュ』~大魚の行方~

        「fish story」という言葉は釣り師が自分の手柄を大きくみせることから「ホラ話」という意味になった。日本でも「逃がした魚は大きい」というように、魚は実際よりも大きく表現されることが多いようだ。この映画はそんな嘘のように大きな魚の話だ。  まず初めに、この物語が二重の構造をしていることを踏まえておこう。これはホラ話そのものではなく、ホラ話をする父と、その父とうまく付き合うことができない息子の物語なのだ。もしここでホラ話が二重構造を抜きに表現されていれば、私たちはどこかで

        • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.1『ミッドナイト・イン・パリ』~二つのパリ~

           姑息な映画監督であるウディ・アレンによって「パリ」は二つに分断される。  一つは言うまでもなくミッドナイトのパリだ。そこは主人公のギルが憧れる華の都。誰もが詩を語り、美を愛し、酒を飲み、そして恋をする。  もう一つが新婚旅行先の観光地としてのパリだ。そこでギルは義父母との不一致、インテリ男の衒学、婚約者の浮気、脚本家としてのキャリアと立ち向かわなければならない。  そうした諸問題から逃げ出すようにギルは、どんどん理想のパリに惹かれてゆく。現実の喧騒に嫌気がさして、真夜

        好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.4『時をかける少女』〜かける×かける〜

        • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.3『プラダを着た悪魔』~表現の世界で生きる者へ~

        • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.2『ビッグ・フィッシュ』~大魚の行方~

        • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー No.1『ミッドナイト・イン・パリ』~二つのパリ~

        マガジン

        • 好きな映画をもっと好きになるための映画レビュー
          4本

        記事

          「セックスが上手い男はモテる!?」

           試作段階につき期間限定で無料公開中。  モテとセックスの関係について詳しく解説しています。  9000字超えの大作ですので心してお読み下さい(適宜加筆する可能性もあります。2020年1月7日)。 ・はじめに 巷にはセックスが上手い男はモテるという言説が氾濫している。そのほとんどが何らかの商品やセミナーなどと結びついた胡散臭い内容となってはいるが、完全に否定できるような代物でもない。  確かに「セックスが上手い=女性を喜ばせることができる=モテる」という図式はシンプル

          「セックスが上手い男はモテる!?」

          【マヂカルラブリー】漫才つかみ〜自己紹介集〜

          2020年M-1グランプリ、マヂカルラブリー優勝おめでとうございます。 ここでマヂカルラブリーの漫才のつかみである野田クリスタルさんの自己紹介ギャグを一挙に集めてみました。 「村上でーす」 ・野田です ・野田っす ・エントリーNo.4・野田クリスタルです ・僕です ・ということは僕はもちろん野田です ・村上です ・僕も(村上)です ・せーの、村上です (以下、です省略) ・村上の涙 ・村上のゲボ ・その(村上の)掛け替えのない友人 ・その(村上の)右腕的存在 ・その(村上

          【マヂカルラブリー】漫才つかみ〜自己紹介集〜

          スパイクの体幹

          スパイクの体幹

          本当に「筋肉は裏切らない」? -今こそ学ぼう「筋トレ」の歴史-

          本当に「筋肉は裏切らない」?-今こそ学ぼう「筋トレ」の歴史-                                盆男 1.はじめに 「筋肉は裏切らない」というフレーズが2018年新語・流行語大賞で11位にノミネートされた。アメリカを中心に広がるフィットネス文化が日本流に浸透したことを裏付ける面白い言葉である。恐らく、この言葉は2010年、「筋肉博士」こと石井直方(東京大学教授理学博士)の『鍛える理由—筋トレは人生を変える!』(2010)から使われるようになった

          有料
          100

          本当に「筋肉は裏切らない」? -今こそ学ぼう「筋トレ」の…

          「自己啓発」と「筋トレ」から考える現代人の心身

          **盆男 ****要約 ** 現在、「自己啓発」市場は拡大し、誰もが聞いたことのある言葉になった。自己啓発とは自分と向き合い、より良い自己を志向するものである。自己啓発の歴史を振り返ると、その時代における理想の自己像というものが見えてくる。そして現代の自己啓発は、現代人の生き方の多様化と共に、表現や媒体を問わず様々な形で広がっている。そんな多種多様な現代の自己啓発の中に新たに一つの潮流があらわれた。それは「筋トレ」という自己啓発だ。  筋トレ市場は自己啓発市場と同様に拡大

          「自己啓発」と「筋トレ」から考える現代人の心身