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子供は風の子に非(あら)ず

〔解説〕

 よく知られたことわざに「子供は風の子」がある。いまさら説明するまでもないが、本辞典は親切をモットーとしているので解説する。

 子供は遊ぶことが好きなので、大人とは違い、少しくらい寒かったり冷たい風が吹いたりしても元気で遊ぶ。そのことを例えたもの。
 なお、「子供は風の子大人は火の子(注/火の粉ではない)」と、対にして言う場合もある。(ここまではパロディーではない)

 ところが、いつの頃からかおかしなデマが飛ぶようになり、日本格言審査協会が協議した結果、「子供は風の子に非ず」を追加することとなった。
 経緯は以下の通り。


〔さらに解説〕

 おかしなデマとは以下のようなものである。
「強い風が吹くと出生率が上がる」
「風がよく吹く地域では人口密度が高い」
「北風に吹かれると冷たい人格の子になる」
「台風にさらすと心身ともに鍛えられる」

 こういったデマは週刊誌の「週刊分身」も取りあげ、「じょうずな扇風機選び」や「強風百選」、「いまからでも間に合う風当たりツアー」などどいう特集を組むなどしたため、いっそう拍車をかけることになった。
 さらに、日本いちゃもん組合やジャパンクレーム連盟などからも苦情が相次いだ。
 このようなことから、まとまりの良くない日本格言審査協会が重い腰をあげて決定した。
 なお、この協議を機に、会長には風見鶏というニックネームがついた。

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