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雪にもめげず、福寿草が春を告げる

 数日前に風邪を引いて、それをネタにして記事を書いたまではよかったが、その後悪化してついに市販薬を買って飲んだ。市販薬は効きがよくないだの割高だのと言っておきながらのていたらくだ。
 今朝になって、ようやく快方に向かうところまできたと感じられた。せっかく買った薬も途中からやめてしまったが、家でおとなしくしていたことが功を奏したのかもしれない。
 いや、気遣ってくださったかたも少なからずおられたが、そのお気持ちが快復を後押ししてくれたのかもしれないぞ。あ、これはちょっと、いかにも付け足したようでわざとらしいか。


 さて、今年も庭の片隅で福寿草が咲いた。いつ咲いたのかはわからない。ふと気がついたら視野に入ったという感じで、毎年こんなぐあいなのだ。たぶん1月下旬には咲きはじめていたのだと思う。
 写真は2月8日に撮ったもので、背景に写っている白いものは雪だ(ラストの1枚だけは2019年の2月に撮ったもの)。

写真上部の白いものは雪。


 花が咲いてから雪が降ることは珍しくない。以前、雪のあいだから福寿草が顔をのぞかせている写真を撮ったことがある。それを一緒に載せようとしてさがしたが見つからなかった。


 福寿草は冬のうちに咲くことから、かつては「福告草」(読みは〝ふくつげそう〟だろうか)と呼ばれていたのが、「告」が訛ったのかどうか、いつしか「福寿草」となったらしい。

花びらや薄い葉は逆光のほうがきれいさが際立つ、と私は思っている。


クローズアップレンズで撮ってみた。


 せっかくだから花言葉を調べてみた。古くから縁起の良い花とされていたことから「幸せを招く」「永久の幸福」「幸福」「祝福」などがあるが、ほかにも「回想」「思い出」「悲しき思い出」などがある。
 「思い出」といっしょに「悲しき思い出」という暗いイメージの言葉もあるが、これはギリシャ神話に登場する少年アドニスの故事に由来するのだそうだ。
 アドニスは狩りをしていて命を落としてしまい、そのとき流れた血から福寿草が生まれたということらしいが、なんだかよくわからない。

 この写真を撮った時点では茎が見えないくらい低いが、日が経つにつれて徐々に茎が伸び、だいたい15センチから20くらいにまでなる。

蜂はこちらに尻を向けている。次回からは前を向くように、よく言っておきます。

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